11/3更新
画像も無しでレビュー

- 理不尽度・9:※あの男に限る(お客様は6くらい)
- 自業自得度・4:29年間の考えは急には変わらんよ
- 変わり種度・2:「清」でなく「汚」に寄るのも良いかも
- アンハッピー度・3:かわいそうなのは周りの人間(家族、職場、あの男)
- 度ーん・2:ちょっと早計過ぎない?ドーン!
概要
今日のお客様と愉快な仲間たち
- 清家 津寿貴 (せいけ つづき) 29 OL
- がさつで大雑把な性格の男
清家 津寿貴 (せいけ つづき) 29 OL
・ぱっと見「野比 玉子」メガネが丸くない以外はそっくりである。後に判明するがかなりの家柄のようで母親から『津寿貴さん』と「さん付け」で呼ばれている、実家住まいなのは良いとして、その家がすごくデカい!家柄詳細不明、家族構成不明、母親は音声のみ、父親に至っては生死すら不明、多数の「お見合い」が来ている事から家柄と共に津寿貴自身もそれなりの「モノ」なのだろう。自分磨きに余念が無く「エアロビ」「ヨガ」「牛乳風呂」「ジョギング」「六甲のおいしい空気」は欠かさない。結局「何の会社なの?」的なデカいビルのオフィスでレディをしているオフィスレディのようでちゃんとした社会人ではある、しかし家庭ではまだ二十代ではあるものの母からの『そろそろ決めてちょうだいよ』との圧力に晒されながらも牛乳風呂に浸かる毎日。潔癖らしく電車の取手にハンカチ無しでは掴めず、職場では手袋とマスクはマスト、今となっては珍しくもない光景であるがちょっと「ズレた人」扱いなのだろう。どう見ても処女(喪黒予想)
がさつで大雑把な性格の男
・ジャイアン的な「前髪」の男、その前髪が似合うのはまさにジャイアン!その男はまさに「オッサンになったジャイアン」。津寿貴に「がさつで大雑把」と言われるものの物語中にそのような描写は無い、少なくとも筆者が感じる点は無かった、オス度?が高いのは分かるし認めるが正義感が強く体力もあり、身のこなしも良い、登場時の変な下心が無い感じも良く、それでいてちゃんと段階を踏んだ上での「男性としての欲求」を出す紳士ぶり、しかも声が良い。「無職感」は否めないが確定では無い、帰宅ラッシュ時に電車に乗ってる事からワンチャンあり、ふらついてるだけの無職はそんな時間に電車に乗らない。そこら辺を差し引けば所謂「普通のオッサン」である、喪黒の「つくり」の疑惑は残るものの彼の顛末は「かわいそう」の一言、このオッサンに感情移入してしまうと、せめて「喪黒側」で居てくれと願わざるを得ない。ちなみに名前は出てこない。
立ち位置(もぐちゃん)
- タバコとウェットティッシュ
- 魔の巣は閉店?
- 愛を語る(肉体編)
タバコとウェットティッシュ
・今は不可能とされる駅のホームでの喫煙、当たり前に描かれる事に時代を感じる、しかも喪黒が吸ってるかのように描かれているのにちょいと驚き(他に吸ってる場面あったっけ?)唐草模様の愛用のバッグにはウェットティッシュ(ボトルのヤツ)を常備しているようでまた一つ謎の習慣が披露される、除菌と言う概念があるのか不明であるが用意がいい事である、考えてみれば喪黒からは清潔感を常に感じる、流石はセールスマンである。

魔の巣は閉店?
・新宿から離れているのだろうか?津寿貴の職場は新宿で間違い無さそうであるが、最寄りの情報が不明である、場所のせいなのか「魔の巣」が登場しない、代わりに何の変哲もないカフェが登場する、何か仕掛けがあるのでも無くそこに現れる喪黒もコーヒーを飲む始末。魔の巣の閉店も疑われたが潔癖を題材にするとあの店は出しにくいのだろうか?ともかく今回は魔の巣はお休み。禿げたオヤジがマスターで暇そうに新聞を読んでいるがかなりの一等地にある、超駅近って言うか「ほぼ駅」。
愛を語る(肉体編)
・はっきりとした明言は避けているが明らかに「セックス」の事を話している。「恋人が居ない」「手を握ったことも無い」「キスをした事がない」などと職場の上司が言いようものなら、、、考えるだけで恐ろしい事になる事をズバズバと津寿貴に言い放つ喪黒、出だしこそ「強がる」津寿貴に潔癖症を絡めつつ「軽いジャブ」であったが二人の関係にステップアップを感じるや否や「男の欲求」と言うキーワードを持ち出し「セックス」を「自然な成り行き」や「いやらしいモノでは無い」とウブなネンネにF◯CKを力説する猥談師喪黒。
ココロのスキマ
- 潔癖症

潔癖症
・名前から分かるように「潔癖」を全面に「スキマ」として描いているがスキマの本質はそこでは無く、まさに喪黒のツッコミにあるように「男性を寄せ付けない」点である、理由は何でもよく、その結果、その現状がまさにスキマであり潔癖を治しただけでは蓋をしたに過ぎず解決とはならない。そもそも潔癖症の描写も乏しく「行きすぎた感」は全然ない、喪黒もその点には全く手を付けようとはしなかった。
あらすじ補足
序盤
- デザートは六甲のおいしい空気
- 潔癖感
- 右手左手の妙技
- 名刺不発
- 潔癖と健康の間に
- 雨があがれば
デザートは六甲のおいしい空気
・平成初期を感じさせる派手な(主に蛍光色)タイツに身を包みエアロビクスに勤しむ津寿貴、そしてなぜかそのままの格好でヨガ(瞑想)をしている。真っ白な液体で満たされている風呂桶で漬け込まれる津寿貴、傍にはパックの牛乳が置かれている、風呂桶を白く染めるには一体何リットルの牛乳が必要なのだろうか?そもそも「イイもの」なのだろうか?そして風呂上がりにはフェイスパック、そしてジョギング!なんで!と思ったがこれは朝のルーティーンなのだろう(風景が朝、エアロビは夜っぽい)、格好は当たり前のように「ダサく」赤いヘアバンドが時代を感じさせる。走り終え息も絶え絶え、肩で大きく呼吸をするや否や取り出したるは『大きな缶』ストロング缶500大の缶!どっから出したんや!とヤボなツッコミをしたくなる缶!「六甲のおいしい空気」(正確には「気」が見えないけど)と書いてある缶!空気なだけであって酸素とは書いて無い、果たしてその気体を吸う事によるメリットは何なのか?そしていちばんのツッコミどころは蛇腹のホースが付いてる点である(邪魔だろ)。

潔癖感
・オフィスビルでは「キーン、コーン」とベルが鳴り響き終業を知らせている、時は夕暮れ「黒地に緑文字」ウィンドウズ以前のパソコンを前に津寿貴は仕事をしている、口元はマスク、手元は手袋、目元は元からメガネはかけているが「潔癖感」を醸し出している。ベルが鳴り終わるのを待つ事なく『お先に失礼します』と「そそくさ」とそして前傾姿勢なのかストレートネックなのか分からない首の角度でオフィスを後にする。駅のホームで電車を待つ津寿貴、今では考えられないが背後に立つ男がタバコを吸い始める!咳き込むものの当時は「ダメな事」では無いので周りの人間も一切気にする様子は無い、注意することも出来ず場所を変える津寿貴、背後に立つ人物はあの黒い男(珍しい喪黒の喫煙シーン、後ろ姿なのでふかしかも)
右手左手の妙技
・当然に吊革は触れない、掴まない訳にもいかないのでハンカチ越しで掴む津寿貴、しかしマスクは駅に来た時から外している矛盾。そんなハンカチ越しの手に「別の手」が重なる、、、異様に白く、そして意外とゴツい、しかしなんか柔らかそうな手が重なる、『キャッ!』とたじろぎ相手の顔に眼を向ける津寿貴と同時にその相手はカバンを弄り始める『いやっ!あ〜失礼、どうかこれで手を拭いてください』とカバンから謎のボトルを取り出し津寿貴は差し出す、『ウェットティッシュですよ』差し出したモノの説明をしつつもその左手で差し出されたウェットティッシュの更に前に右手で名刺を津寿貴の方へ差し出している、高度な手業と視線移動の妙技を織り交ぜつつファーストコンタクトを測るその男は喪黒であった。
名刺不発
・『わたくし、こうゆう者なんですが、あなたのような方を探して居たのです』と右手に名刺、左手にウェットティッシュを持ち一通りの自己紹介を済ませる喪黒、津寿貴『どんなご用がお有りなの?』と明らかな不審者にも丁寧に対応をしている。『わたくしセールスマンです』と自分のターンになりデカい顔を近づけ『あなたのように心にスキマがある方をお助けするのが私の仕事なのです』といつもの口上を口にする際、差し出した名刺を胸の内ポケットにしまっている、受け取らないと判断したのか、潔癖の女にバイキン扱いされて傷ついたのかあっさりと引っ込める喪黒。「スキマなんて無い」と断る津寿貴に『ボランティアですからご心配なく』と全く心配を解消させる事の無い追撃を加えるもちょうど良く駅に到着してしまい津寿貴は下車してしまう、喪黒も追うように出口に向かうが乗り込んできた乗車客に押し戻される、発車する電車内で押し潰されるようにもみくちゃにされ客の間で挟まっている喪黒を眼で追う津寿貴、不審がるようにそして可哀想な人を見るかのように。
潔癖と健康の間に
・ホームから出口に向かう間の僅かな時間の間に雨が降り始めている。潔癖ならそこら辺を見越して準備しているだろう(筆者の勝手な思い込み)と思ったがカフェの店先で雨宿りをする始末、困った様子で空を見上げていると『そんなトコに居ないで中に入ったらどうです?』と背後から声が掛かる、津寿貴が振り向くとあのオッサンが手を振っている、ヤツは確実に電車に乗っていた!どうやっても先回りするのは不可能なハズ、、、その点は気にする事も無く、なぜか観念したかのように大きく「ため息」をつき店内へ、席につくや否や『あたしには心の隙間なんてありませんから!』開口1番に喪黒不要論を唱える津寿貴、『そうでしょうかね?』と疑って掛かる喪黒へ若干って言うか、まーまーキレ気味に畳み掛ける!『あたしは健康には人一倍気を付けています、タバコもお酒も飲まないし、睡眠をたっぷり取って規則正しい生活を送っています、毎日エアロビやヨガは欠かしません、ですから体も心も健康そのものです!』とそこまで聞いてないよ!って思う程に自己開示をしてくる女に怯む事なく喪黒は『健康第一は結構ですがあなたの場合、潔癖すぎませんか?』と応戦する、『潔癖すぎる、、、?』鳩が豆鉄砲喰らったような顔で津寿貴は自分語り大好きドヤ顔から一気に頬を赤く染め己を恥じるかのように語気も急に弱まる、喪黒の口撃は止まらない!
雨があがれば
・喪黒『だってあなたにような健康で美しい年頃の女性が恋人の一人も居ないなんておかしいでしょうが?』と強烈な「ワッショイ」、しかし津寿貴は変わらず「鳩ヅラ」のまま、ダメージが残っているのか喜んだりする余裕は無い様子。さらに喪黒のターン!『あなたの潔癖さが男性を寄せ付けないのです、恐らくキスどころか手を握った事さえ無いでしょう』、鳩ヅラから俄然赤面へ、津寿貴は己を恥じる様子で目線を喪黒から逸らす、図星なのが明白である。ずっと喪黒のターン!『このままじゃ結婚もできませんよぉー』「何様のどこ目線」なのか令和現在では「セクシャルなハラスメント」に該当するセリフを初対面の女性に面と向かって言い放つ恐ろしい場面である。ここに来てやっと初応戦『結婚だなんてあたし、、、』全く防御にも攻撃にもなっていない、居た堪れずに顔は赤面のまま『雨も上がったみたいですから、これで失礼します』と、ジョースター家にも伝わる「逃げの一手」に出る津寿貴、「しかし周りこまれてしまった」、、、訳でなく喪黒からの謎の予言が「しっかり自分の分の会計(小銭)を置くも大分不機嫌な様子の津寿貴へ」示される『しかしご安心なさい。近いうちに素敵な男性が現れます、恐らくあなたが潔癖症から脱する最後のチャンスでしょうなぁ』、無根拠とは言え「最後」扱いされる「チャンス」が来るとのことで去り際に一瞬立ち止まるもそのまま去ってしまう。
中盤
- マブいお姉さん
- 逃げるが勝ち
- 逃げた先
- 娘をさん付けで呼ぶ家柄
- 踵
- あたし、こんな所初めてです、、、
- おとなしい処女
- 傘が無い、、、のか?
- ところで助言させてもらいます!
マブいお姉さん
・いかにもな暗い路地を歩く津寿貴(本当に通勤経路なのか疑わしい)、あの黒いオッサンの戯言が頭の中でリフレインでもしているのだろうか、俯きながら浮かない様子、ふと前方の何かに気がつき正面を見ると絶滅危惧種(一向に絶命して構わない)のチンピラが現れる、それも三匹、、チンピラ1「汚いルパン3世」、チンピラ2「金髪にフレアレッドの差し色暴走族感強め」、チンピラ3「ただのわんぱく少年の20年後って感じ」、『お姉さんマブいねー』一応言語を扱えるようで津寿貴に対し言葉による接触を謀ってくる義務教育の賜物である、『付き合わないー』更なる接触を試みてくるチンピラ達はとうとう物理的接触を仕掛けてくる!手首や肩に手を添えてよくわからん一悶着が始まる、どう見ても「時間調整的」な演出なので一向に進展することはなく「時」を待つのみ、『いやー!』とか『やめて下さい!』など一頻り「ワチャワチャ」した後にやっとその「時」が訪れる。
逃げるが勝ち
『おい!やめろー!!』声のする方へ振り向くチンピラ、『彼女嫌がってるじゃないか』、玄田さん(声優)のいい声が響く。『なんだテメーは?』とチンピラ2がシャドーをしながら威嚇するも現れた男の力量を感じているのか負け感が半端ない様子、ギリギリでわんぱく坊や(チンピラ3)が『消えろよ!』と共闘を仕掛けるもまるで臆する様子も無く男が近づいてくる、背丈こそチンピラ達と同程度だが『厚み」がおよそ3倍!漂う獣臭は実に10倍!ほぼ野生動物である、ベースは「ジャイアン」であるが「オプション」が多数搭載されている、「無精髭」「たくましい腕毛」「アホ毛」「緑を基本色とした全くバックグラウンドを感じさせないシンプルでダサい服」、男は『へっへっへっへ』と文字だけではとても「ヒーロー側」とは思えない笑い声を上げながらとうとうお互いの射程距離にまで迫る!一触即発かと思われる刹那、突如男は両手を振り上げ怒号を放つ!『うおーー!文字にすると超ダサいが流石の玄田氏の演技で凄まじいものがある(男の名前じゃないよ)チンピラ共がオネエ感強めの怯み(主に内股)を見せている間に男は津寿貴を抱え(お姫様抱っこ)でその場から逃げる、恐らく苦戦することは無さそうだがあえて痛めつける事はしない実に紳士的な男である、因みに最後まで名前は明かされない。
逃げた先
・高笑いしながら津寿貴を抱え「男」は走る、その野生に触れすでに肉体が反応を示す、頬を赤く染め慌惚な表情を浮かべる。正確な距離は不明だがそれなりに離れたのか3馬鹿と遭遇した路地とさほど変わらない夜の公園で「男」は大きく肩を揺らし呼吸を整えている、『助かりましたわ、どうもありがとうございました』津寿貴は「男」に感謝を伝えている、『へへ、ああ言う時はなんたって逃げるが勝ちですよ』「男」は恥じることも無く逃げる事を誇っている、本当の強者とはこう言うものである。『それじゃ気を付けて帰って下さいね、おやすみなさい』と未だ修羅が蔓延る夜の公園に津寿貴を残し小走りで公園入口の車止めを飛び越え夜の街へ消えていった、『あの、、』と呼び止めようとする津寿貴の声が夜のしじまに消えた。
娘をさん付けで呼ぶ家柄
・牛乳風呂に浸かる津寿貴、今日の出来事が頭から離れず上の空、思考はあの「男」で満たされている、しかしその脳内に母親の声が割り込んで来る『津寿貴さん、そろそろ決めてちょうだいよ』多数のお見合い写真を前に結婚を渋る津寿貴が居る、決めかねる娘に嫌気をさしたのか決断を迫る声である、『お母さん、、私男の人なんて興味ないわ、、』「いつもの返し」なのだろうか諦めた様子で母親も返答する『あーあ、どうしてあなたはそうなんでしょうねぇ?』「そう」とは何を示しているのだろうか一般目線では疑問に感じるかもしれないが明確な理由があり、更にそれを言えない状況なのではないだろうか?とは考えないのだろうか?娘を「さん」付で呼ぶ家柄、そして母娘の間柄、適切にコミュニケーションは取れているのか甚だ疑問である。ベッドで横になりながらもまだ「男と母」の事がリフレインしている『いけない、睡眠不足は健康の敵だわ』と立派な家の立派な部屋のカーテンが無いデカい窓を全開のまま月明かりをガッツリ取り込んだままに津寿貴さんは眠る、ってのを家の外で喪黒が見ている。

踵
・帰りの電車内、いつものように吊り輪にハンカチを噛ませ「どこぞのやつとは接触したくありません」の様子の津寿貴、電車が大きく揺れた拍子に後方へとバランスを崩す、踏み出した足の踵が後ろに居た人物のつま先を踏んでしまう、『ぐげ!痛ってー!』と悶絶の声が轟く、あの「男」である。さすがの野生児も数ある蹴り技の中で最高クラスの殺傷力を持つ「下段踵げり」を喰らえば声をあげてしまう。『ごめんなさい!』と振り返り深々と頭を下げる津寿貴、その瞬間お互いがお互いに気付いて『あー!あたなはあの、、、』あらゆるコンテンツで100回は擦られているこのシチュエーション。とりあえず「男」がこんな時間に電車に乗っていると言う僅かな情報を得られた訳で、、、無職じゃ無さそう、、。
あたし、こんな所初めてです、、、
・汚い定食屋、、と言う表現なのだろうか、令和現代でも割と見かける定食屋に二人が来ている、他のメンツが割と汚いので(ねじり鉢巻のハゲたおっさんとブスなオヤジ)いい感じに汚い。『あたしこんな所初めてです』と周りに目をやりながら「男」と話している、『ここは安くてうまいんですよぉ』と「男」が語る、この感じで安くもうまくもなかったら存在意義が全くないであろうこの店は確かに安い(ラーメン、カレー、トンカツが400円、時代の物価を感じる)。何のメニューをどれだけ食べたかは不明だが津寿貴の食べている様子を見て「男」が言う『あれー?もう食べないの?』、『もうお腹がいっぱいです、、』本当に満腹中枢からの信号をキャッチしたのか、暗に汚ねえ店の臭いメシが食えねえって意味なのかはっきりしないが食が進んでいない様子、『へへ、それじゃ!』と津寿貴の食べ掛けに手をつける「男」、その行動にまた野生味を感じたのか?又は「がさつ」さ?無職感?に触れたのだろうか鳩ヅラから笑顔のコンボを繰り出す。デカい窓の傍に佇む津寿貴、カーテンが無いので月明かりに照らされている、差し込む月明かりを見上げるように空を窓越しに見ている、目線は月に向いているが心は「男」に向けられている。
おとなしい処女
・『いやーはっはっはっえへへ、津寿貴さんは「おとなしい」人だなぁ』男は津寿貴と夜道を歩いている、この状況をどう整理したものか、、、「一緒に居る」のは良いとして「何」目的なのだろうか?「食事でもどうです?」的な事で良いのだろうか?描かれてはいないが既に逢瀬を重ねて「何も無くても何故か一緒にいる」段階なのか?このご時世どうやって連絡しているのだろうか?またあの定食屋に行ったのか?なぜこの男はこんなにも気持ち悪い笑い方をするのだろうか?そしてこんなにも高レベル無職感漂う格好をしているのか?そんな疑問も一切解消する事なく物語は続く、『しかし今日は星がバカに綺麗っすねぇ』男は夜空を見上げながら歩いている、そしてその隣では津寿貴が俯きながらしかし「夜の静寂に溶け込むような静かな笑み」を浮かべ並んで歩いている(前見て歩けよ、全く見てないし)、「星綺麗すね」発言に見てもないのに「ええ」と優しく同意をし何だか知らんけど勝手に良い感じの雰囲気を漂わせる津寿貴、その様子をすかさず察知した男は瞼を半分閉じて?(どう表現したものか、優しい目?エロい目?)そっと右手を津寿貴の左手に重ねる(この描写は少々リアル、指先でちょいちょいしてからのーガバッと鷲掴み)恋人繋ぎ等という洒落臭いモンじゃなく人先指から小指まで一編に掴むヤツね。『ハッ!』っと寝てたかのような表情からの驚愕の表情!顔を上げ、目は見開き、頬は赤く染まり、口は半開き、、、からの羞恥心から来る「目線が合わせられな〜い!」状況による謎の斜め下目線からの、誰が考案したのか不明だが確かに「嬉し恥ずかし」の感情が読み取れる時に思案しているような場合にする手(80%くらい握っている)を口元(主に顎)周辺に添えて、目を閉じまた軽く俯き「嬉しい」と「驚き」と「恥ずかしい」の三つの感情を一気に表す顔をする、更に驚きなのはその表情には「同意」の感情まで含まれている。そして約30メートル後方にてその「処女と野獣」ならぬラブロマンスを喪黒が見ている。
傘が無い、、、のか?
・何やら仕事中の津寿貴に変化が見られる、マスクも手袋も未着用!すぐ隣で行われる喫煙にも一切気にしてない様子、少々怪訝な表情を浮かべながら頬杖をついているもののそれは「今この状況」にでは無く「内から」来るものに対してのモノである。「月刊サムソン」と言う半裸パンイチの男性が匕首を手にし朝日旗をバックに胡座をかく(もちろん角刈りに胸毛)昨今のLGBTに対する意識を先取りした派手な中吊り広告を見せられながら、、、メインの絵はハンカチを介さず吊り輪に捕まる津寿貴の手です、暗に彼女の意識の変化を伏線の様に描いている、仕事中と同様に呆けて心ここにあらず状態だが上を見上げてるので中吊りが気になっているのか?と勘違いさせる上手いミスリードも絡めてくる。いつの間にか降り始めた雨、いつもの喫茶店の軒先で雨宿りをする津寿貴、、、傘持ってこいよ!っと思ったその時、喫茶店の窓を叩く音が聞こえる、振り返ると喪黒が満面の笑みで手を振っている。
ところで助言させてもらいます!
・『自分でも不思議なんです、なぜあたしはあんなガサツで大雑把な性格の人とお付き合いしているのかしら?って、でもあの人と一緒にいると何だがホッとするんです』と出だしから「のろけ」を喪黒にかます津寿貴、大して「ガサツ」も「大雑把」も感じないがそれは彼の見た目がそうさせているのだろう。今朝からの心情の変化を自ら言語化して人に話すことにより自分を納得させ勝手にまとめて「良いように」頭の中で進めてハッピーエンドで完結させようとする津寿貴に喪黒は自らの事の様に喜び(嘘くさい)ながらも急旋回かつ急展開!角度で表すなら180度!ガッチャン!と機械的な音が聞こえてきそうな程に荒く、そして力強い強引な話も持って行き方をする。『そりゃよかった!ところで助言させてもらいますが、愛し合う者同士がお互いの肉体を求める、これはごく自然な欲求でイヤらしいものじゃありませんよ』津寿貴鳩ヅラのカット、更に喪黒『あなたもいずれ彼の欲求を受けなければいけません』ここで津寿貴赤面『えっ!あ、あたしそんな事、、』喪黒『おーっほっほっほー、どうって事はありません自然の成り行きに任せれば良いのです、良いですね!つ、づ、き、さん!』喪黒は何故こんなにも性欲に対し熱く語るのだろうか?喪黒自身「パイオツのカード」で赤面する程チェリー感出てるのに第二次成長無事迎えているのか疑わしいある意味少年の様なオッサンなのに?。喪黒のありがたい助言により完全に頭の中で「セックスがおっぱじまっている」様子の津寿貴、もちろん顔は真っ赤、あっちは、、、
終盤
- 彼の欲求
- 今更な汗とタバコの臭い
- 普通の生活を営む権利
- ダースベーダー化した処女
彼の欲求
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今更な汗とタバコの臭い
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普通の生活を営む権利
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ダースベーダー化した処女
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感想
・知らないゲームを「ベリーハード」でやらせて、上手く出来なかったからと言って『才能ありません!』って、、、そりゃ無いよー
あとがき
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