画像も無しでレビュー
- 理不尽度・4:落ち度は自分にあるが他の選択もある
- 自業自得度・9:成功体験は印象深い
- 変わり種度・3:約束破り系
- アンハッピー度・4:もしかしたら大した事ないんで無い?
- 度ーん・6:丸投げドーン!
・既視感があった、なんとなく覚えていた話なのかそれとも「オチが読めすぎて」見た気がするだけなのか?
概要
今日のお客様
- 真夜井 王志 (まよい おうし)25 サラリーマン
- 独り者
- 優柔不断
・髪型はジャイアンみたいな波型の前髪、小太り、メガネ、色白(もっと白い同僚がいる)一見すると気弱そうでいじめられっ子的かと思ったがそうでは無く感情にも波がある
・家の様子から独り者であるのは間違いない、上記からモテなさそうな印象だが、そうでは無さそうな描写あり。苗字はカッコいいんでない?
・何事にも決断が苦手(外食の注文や同僚の誘い)、立派に社会人となっているがこれまでの経緯や仕事の様子は描かれないのが残念(とても尺は足りないが興味はある)
立ち位置(もぐちゃん)
- 同じラーメン屋にて
- 名刺
- 地道な草の根活動
- 決断のいい話
- 決断ステッキと約束
・真夜井は毎度の決断の遅さを発揮してラーメン屋で同僚達と食事をしている(既に一悶着あり)その背後で奴はラーメンを啜る(すする)歯を食いしばったまま、、、。互いにサラリーマン、ラーメン屋での食事には何も変哲は無い、しかし今回喪黒は真夜井のくしゃみによるラーメンぶっかけの洗礼を受けを汚い登場となる。
・同僚達との会話を聞いていたようで既に優柔不断さを察している様子、早速名刺を渡し「手早く理解者のふり」をして悩みを聞き、「悩みを解消して差し上げます」と押し付けつつも初日はあっさり退散。
・後日、喪黒と真夜井は再び会うが喪黒の意外な一面を垣間見る。なんと喪黒は地道に「ビラ」を貼っている様子、場所は高架下のトンネル、愛用のカバンにはパンパンにビラが入っていて、ビラの内容は詳しく分からないがどうやら名刺を拡大したような感じ、恐らくビラの文面は「ココロのスキマお埋めします」、、、誰が連絡すんだよ。
・魔の巣にて喪黒は更なる真夜井の決断の出来なささを聞き呆れながらも悟ったように口を開く、、、「1人の人間は一つの人生しか生きられません、二股の道があればどちらかを選ばねばなりません、ですがその決断に深く悩んでもホントはあまり意味が無いのです、なぜならどっちの道を選ぼうともその結果の良し悪しは人生をやり直さないと一生分からないからです、ですから迷ったりせず即座に決断した方が時間の無駄にならなくていいのです」、、、と妙に感銘を受ける話をする我らがもぐちゃん!
・真夜井は「その決断が出来ないんですよ」とあっさり喪黒の長めの深いい話を否定、喪黒は「ホッホッホ」と負けじと頼りになる物を持参!。『決断ステッキ』長さおよそ70〜80センチ、木製の本体で片方の先端は金属(金色)の鏃(やじり)がある、重量もそれなりだろう。喪黒は「迷った時にステッキを投げて矢印の指した方を選んで下さい」と説明、更に加えて「ステッキの決断には必ず従うのです」とお約束の約束。
ココロのスキマ
- 何事にも迷ってしまう
・ありがちな悩みであるが問題は迷う事では無く、迷った挙句に選んだ選択肢が悪い方向へ行っていると思い込んでる「その思い込み」なのでは無いだろうか?その負のスパイラルが更に決断を遅らせると思う。後程出てくるが成功体験があれば多少迷いこそするものの一方に想いを寄せている描写がある。決断ステッキを手にする前にそれに気づいていないのが失敗の元であろう。つまり自分以外に選択肢を選ばせるなと言う事。喪黒はそこら辺まで知ってる上でやってんだろうなー、、、
あらすじ補足
序盤
- 中華二番での選択
- 同僚の誘い
- 決断ステッキの決断
- 即断
- 成功体験
・同僚3人と昼休みに中華二番へ来ている真夜井、「餃子ライス」「野菜炒めライス」「レバニラ炒めライス」と即断で注文を決める同僚達を尻目に真夜井はメニューとにらめっこをしている「え〜っと」「ちょっと、、」等、決めかねている。痺れを切らした「またかよー」「昼休み終わっちまうぜー」と軽く罵倒(真夜井と来んなよとも思うが)。やっと絞り出した決断が「ラーメンライス」、、、同僚からは「迷った挙句ラーメンライスかよ!」と言われる始末。何故か明確な理由は分からないが同僚の言い分が理解出来る、確かに何故かラーメンライスかよって思う。その後、決めるのも遅ければ食べるのも遅いらしく同僚達に先に帰られてしまう、1人になった真夜井、満を持して喪黒の登場!
・体調が悪く同僚の誘い(麻雀)を断ろうと思うも決断できずにズルズルと引き込まれ結局参加してしまう、しかも負ける。フラフラになりながらも一人負けを後悔しながら夜の街を歩く真夜井、高架下のトンネルで癇癪を起こし思わず壁を叩く、しかしそれは壁で無く草の根活動中のもぐちゃんの背中でしたー、、、互いに恥ずかしい所を見られたのでは無いだろうか?
・そのまま「魔の巣」の流れになり真夜井は「決断ステッキ」を手に入れる。翌日に早速決断ステッキに昼食を決断してもらおうとする真夜井、会社のビル屋上にて地面に選択肢(5種類程)を書き、決断ステッキを空高く投げる(既に危ねーよ!)、下手したら10メートル近くは飛んだ決断ステッキは見事に足元の選択肢を指し示す!『中華二番』(とんでもないコントロール)。これは公式の使い方なんでしょうかね?喪黒から使い方の詳細はありません。更にメニューまで決断ステッキに委ねる為に再度投げる、そして決断ステッキは『ラーメン』を指し示す。
・昼食を決め兼ねている同僚達「今日はどこにする?」「中華二番は昨日行ったしな〜」、真夜井は聞かれてもいないのに外野から「僕は中華二番へ行くよ!」と良く分からないドヤ顔で自分の決断を主張している、圧倒された同僚達は思わずその決断に流される。二日連チャンで流石に少し注文を迷う同僚達を尻目に(何故か店員が既に隣にいる)真夜井は「僕はラーメンを下さい!」と見事なスタートダッシュを決める。真夜井の決断力(他力しかも昼飯のメニュー如き)に同僚達は尊敬の眼差し!って事は無く、騒然!って程!でも無く、軽くディスりながらその変化をイジってくる、イジられてるとも知らずに真夜井は「僕は迷うのを辞めた」なんて言っている物凄いドヤ顔はぶん殴りたくなるほどである。即断には良い事が付き物でなんと真夜井は中華二番での記念すべきラーメン10000杯目を引き当て商品として「一年間ラーメンただ券」を貰う。(ラーメンだけ?)
・同僚からの誘い(麻雀)も決断ステッキに決めてもらい(便所個室内にて)誘いに乗る。その後ニコニコで金の鏃のついた棒を片手に真夜井(どう見ても不審者)が魔の巣へ来店、決断ステッキのおかげで成功体験を重ねている事を喪黒へ報告、しかし喪黒は真夜井の感謝の言葉を差し置いて「決断ステッキに逆らうな」的なことを二回も言って念を押している。もはや「押すなよー絶対に押すなよー!」的にしか聞こえない。
ドーンまで
- 女子社員からの印象
- 決断ステッキ様
- 自己決断の代償
- ドーン!
・会社内にて真夜井の様子を伺っている女子社員が2人、当の真夜井は鼻歌を歌いながらコピー機の書類か何かをコピー中、女性社員は「真夜井さんこのところイメージ変わってない?」「なんだかキリッとしたみたい」と好印象!2人は真夜井に近づき「今夜女の子ばっかりの飲み会があるの付き合ってくれない?」と何とも、如何わしくも急な角度なお誘いをする。当然「真夜井王志 25歳」行く気満々である。しかし帰り際にいつもの同僚達からの熱いお誘い(麻雀)ありがちなダブルブッキングとなる。
・決断ステッキ様の出番!会社屋上にて判決が下る、「飲み会」と、、、すると真夜井の頭の中にネガティブなイメージが浮かぶ(飲み会にて最初はチヤホヤされるが他に男に注目が集まり放置プレイ)方やポジティブなイメージも浮かぶ(一発、ツモ、ハネ満、、、確かに一発ツモは気持ち良い)。女子社員に謝り麻雀へと向かう真夜井。
・ズタボロに負けてフラつきながら帰路へ着く真夜井、場所は奇しくもあの高架下トンネル、今回喪黒は背を向けては無く正面から仁王立ちで暗闇からお出迎え「あなた決断ステッキの指示に従いませんでしたね」、羨ましい誘いを断るなんて、、、と言わんばかりに軽くキレてる喪黒。「そんなことは、、」と思いっきり虚偽の報告をして逃れようとする真夜井、当然通じる訳もなく更なる追求に観念する真夜井「2度とステッキには逆らいません」と懇願するも、、、
・自体は私の手を離れ裏切りを許すかどうかはステッキが決めます!と見放す喪黒。全てはステッキが決めると丸投げドーン!が炸裂。
ドーン!後とオチ
- お誘い
- 決断ステッキの答え
・真夜井の徘徊は続く(ステッキを片手に)そこにほろ酔いの女子社員が偶然通りかかる「誘いを断っといてなんでふらついてんのよ、カラオケ行くぞー」と更なるお誘い、何故か著者は面倒くささもありつつどことなくエロスも感じた、真夜井は徐ろ(おもむろ)に選択肢を地面に書く「行く」「行かない」、、、(黙って行けよと思いつつもその場面を見せんなよとも思った)
・「決断ステッキ様の意思をお教え下さい、、、」と上空へと投げる(女子社員もすぐ隣に居る)。ステッキ様はビルの5階くらいの高さまで飛び壁に当たり下へと落ちる、そして真夜井の頭に刺さりました。ま〜そうなるわな。
感想
まとめ
・あらを探すようで申し訳ないのですが最後の刺さるシーンはあんまり刺さって無いんですよね、脳天なので軽症って事は無いでしょうが影での描写に加えてグロすぎたらまずいんでしょうがちょっとインパクト薄く感じました。こんなんこと言っては元も子もないですが決断ステッキを使わない決断は出来なかったのでしょうか?
追記
・女子からの誘いの際のネガティブなイメージ、あれは以前にも経験したことなのでしょうか?あれさえなけりゃねーっと思ったけど、ステッキ投げる前から若干麻雀側に気が向いていたような気がします。いやー勿体無い!
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