画像も無しでレビュー
- 理不尽度・9:救う気ないもんね
- 自業自得度・3:ちょっとハマりすぎ
- 変わり種度・7:可哀想すぎて気になる
- アンハッピーエン度・8:重傷かつ冤罪
- 度ーん・0:ノードーン!
概要
今日のお客様
- 青井 達夫 (あおい たつお) 22 サラリーマン
- 飲み会に誘って貰えない寂しい青年、自ら申し出ても断られる悲しい青年
- 悲しく寂しい男ではあるがルーティーンは持ち合わせている。
青井 達夫 (あおい たつお) 22 サラリーマン
・色白・細身で7/3分けのカッパ口そして頭部の上部がでかい、ひ弱さ全開!奇形さ全開!でもあるが良くみりゃ周りに似たようなのがよく居る。
飲み会に誘って貰えない寂しい青年、自ら申し出ても断られる悲しい青年
・毎夜行われる社員同士の遊び(飲み会、麻雀等)に参加できないって言うか誘われない、自ら名乗り出るも華麗にスルー、嫌われている様子も無いのに何故かハブられている、問題を起こす訳でも無く、見た目が悪い訳でも無く(汚さは無い)、特に理由も無く、、、この感じが非常に哀れ。
悲しく寂しい男ではあるがルーティーンは持ち合わせている。
・家に帰れば観葉植物の世話と金魚の世話をする(ルーティーン終わり)、食事は一人寂しくラーメンを食べ、自分を可哀想な奴だと悲観しながらTVに映るアイドルに発情してTVに抱きつき画面越しにキスを迫りそして実行(未遂)している少々ヤベー奴。
立ち位置(もぐちゃん)
- 新宿駅でニアミス
- ごめんください
- 友達屋と言う仕事
新宿駅でニアミス
・存在をアピールするかのようにお客様の近くに見切れるように駅のホームや電車内に現れる、アニメ放送初期によくある演出、接触のタイミングを伺っているようだが基本屋外や人気の多い所では接触しない習性を持つ。
ごめんください
・在宅中を狙い接触を試みる、「ごめんください」と丁寧な登場だが、すでに喪黒は玄関の中に居る非常識ぶりを遺憾無く発揮、自らをセールスマンだと言い名刺を差し出すが怪しさは少しも拭えていない。
友達屋と言う仕事
・「何屋さんですか?」との青井の問いに「早い話がともだし屋です」と理解とは程遠い回答をする。イマイチ理解していない青井に対し「ともだち屋」の存在意義を語り出す「高いビルがどんどん立つのに比例して孤独な人も増えております、孤独な老人、孤独な女性、孤独な青年、孤独な子供、孤独な犬猫、しゃくし、、、こういったさみしい人達(人外も居るが)に夢と希望を与えるステキなお友達を紹介する事です」比喩表現まで使い「夢、希望、ステキな友達」を強調して仕事内容を説明しているがこれに一切の真実が無いのが逆に清々しい。
※孤独表現に1人で飲む女性、1人でテレビを見る青年、1人でTV ゲームをする子供を描いているが現代では決して「孤独」と捉えられはしないだろうと感じる、ネタとして登場する犬の名前が「ボケ」なのが酷いと思うし「猫も杓子も」の小ネタも初見で理解出来る人は居るのだろうか?
ココロのスキマ
- 単純明快「孤独」
明確な対象がいる訳では無く兎に角孤独なようで誰かと遊びたい様子、しかし喪黒は「あなたにはやっぱり若い女性でしょう」といきなり女を当てがってくるゲスっぷり。
あらすじ補足
序盤
- 何故かスルー
- 寂しがり屋
- 奇行
- 本人達の自由意志
何故かスルー
・終業後に同僚達は「アフターファイブ」をどう過ごすかで盛り上がっている、デートする者、飲みに行く者、麻雀をする者、、、メンツが足りないと文句を言っている同僚に青井は「あっあの僕でよかったら…」と話しかける、しかし「いいって、いいって他を探すから」と何故か断られる。結局どうして?何故か?青井はスルーされる。よくある事なのだろうか、首が変な方向へ曲がる程に項垂れてがっかりしている、さらに課長には「早く帰れ」とまで言われ会社を追い出される始末。
寂しがり屋
・ヤツと同じ電車で家に帰る青井、家に着くと欠かさず行う観葉植物への水やりと金魚の餌やりを終えると新聞とエロ本多数全開の部屋でアイドル歌手の出演しているTVを見ながらカップラーメンを啜り同僚達の「今ごろ」を想像しながら自分が如何に「かわいそう」なのかを嘆きそして、「どうして僕だけが1人ぼっちなんだ!」と発狂してTVに映るアイドルにキスをしようとTVに飛びかかりキス寸前「むさ苦しオッさん」に画面が切り替わり失敗をする。部屋にある新聞の一面には「痴漢出没」と出ている、後に分かるがこれは伏線である、すでに痴漢要素をふんだんに持つ青井だがその後は大人しいものである。
奇行
・画面のオッさんとのキスの衝撃で吹っ飛び仰向けに倒れる青井の目の前に「ごめんください」と客がやってくる、ごめんくださいとは言っているもののすでに家の中に居る喪黒、自分の奇行を見られたのかの心配よりも喪黒の登場に驚いている様子、喪黒は透かさず名刺を差し出し「セールスマン」だと名乗る。そして「ともだち屋」の件へ(立ち位置、ともだち屋と言う仕事、参照)
本人達の自由意志
・喪黒は写真を一枚青井へ差し出す「白木純子(しらき じゅんこ)二十歳、実に清楚な娘さんです」と紹介、(写真には草原で膝を抱え体育座りをして首を傾げながらこちらを見ている女性が写っているが目がヤバい)。青井は完全に一目惚れ状態、それはもう分かりやすい表現のお出まし「背景がハート」「目がハート」「頬が赤い」など。青井は「まるでお見合いみたいですね」とすっかりノリノリ、喪黒は「私は紹介するだけであとは本人達の自由意志を尊重します」と自分の立場を示し「お互い慎重に検討してもらいます」と若干含みを持たせながら「赤いテープレコーダー(SOMY製)」を愛用バッグから取り出す。
中盤
- 擬似会話?
- 試験的
- 下世話
- アホさに隠れる恐怖
- なぜ平気?
擬似会話?
・テープを再生する喪黒、白木の声が聞こえてくる「お待たせしてごめんなさい、あら私もそう思うわ、まあホント?純子うれしいわ、お願い聞かせてあなたのこと」と一方的な会話?が入ってる。(話が変わるが自分を名前で呼ぶ奴はヤバい説というのは本当でしょうか?)喪黒は説明を始める、「あなたはこのテープに合わせて彼女との会話をしてお互いの気持ちが合うか確かめるのです」、青井はすでにゾッコンなので「声」が聞けているだけで感無量と言う感じだけど、これは何なんですか?擬似会話?正直意味がわかりません、少しも楽しさやドキドキ感が伝わって来ません。これは現代(令和)の便利さに慣れすぎたせいなのだろうか?昔はこんなんで良かったのでしょうか?
試験的
・更に試験的との事なので「もし気に入らなければいくらでも別のともだちを紹介して差し上げます」と怖い程の万全なアフターケアを誇る喪黒ともだち屋、万全さにビビり散らかす青井は「紹介料はいくらなんですか?」とアフターケア万全で人材の質も高いこの素晴らしくも胡散臭いともだち屋の紹介料が気になるご様子、喪黒は「私はこれでもうけるつもりはありません」と前置きを言いつつ、てめーの収入源はなんだ?と気になる所ではあるが「ボランティアですからお金は一円もいただきません」と説明、更に「もちろん消費税も、、」と付け加える、軽い政府批判かと思ったがそりゃそうだろと納得。
下世話
・倒置法表現になるがすでに青井の妙な噂が広がっている、女性社員は嬉しそうに「青井くんがそわそわしてこっそり屋上へ上がっていったわよ」とその他同僚へ話している(青井のやろう会社でやってんのかよ)。屋上で逢い引きか?とジャイアンとブタゴリラを足して2で割ったような奴が下世話な想像をしているが、怪しさはそれ所では無い。そして男性社員3人は真実を求め屋上へ向かう。
アホさに隠れる恐怖
・屋上に到着した3人は物陰に隠れる、その物陰の死角になる所に青井の影が見える、そして声が聞こえてくる、純子「まあホント?純子嬉しいわ」青井「でも僕はまだ君のことを何も知らない」純子「お願い聞かせてあなたのこと」、同僚はすっかり騙され本当に逢い引きしていると勘違いしている様子。騙されている同僚もアホだし、会社の屋上でやってる青井もアホである、しかしちゃんと会話をしている傾向っぷりにアホさに隠れた恐怖を感じる。青井「純子さん僕は昨日一晩中君の事を考えていたんだ」と盛り上がりがピークに達した所で、同僚の1人がくしゃみをして隠れているのがバレる「あるある」な演出が入る。
なぜ平気?
・くしゃみに気付き自ら同僚の方へ顔を覗かせる青井、普通なら手慰みを見られる程の衝撃なハズ、しかし青井は一切の動揺も無く、曇り無き目で同僚達を見ている、逆に同僚達があたふたして動揺する始末、同僚の1人が先陣を切って「君も隅に置けないね、俺たちにも彼女を紹介しろよ」と詰め寄る。忘れないで頂きたい、青井は皆から好かれても嫌われてもいない存在、なぜそんなに彼に干渉するのだろうか?いまいち距離感が不明である。青井は「そんな人居ませんよ」と通常この状況ではどう考えても通用する訳が無い言い訳で乗り切ろうとするが青井の場合は通用してしまう、「隠すなよ」と同僚達から死角になっている方を覗き込む、、、誰も居ない、あっけに取られる同僚達の隙を突いて逃げる青井、「2人だけの秘密だもんね」と浮かれながらも特に制約も無いのに隠し通す青井、やはりやってる事が「怪しい」との自覚があるのか公言はしない様子。
終盤
- コラージュ
- 被害者
- 張り切る
- 孤独じゃ無い!
- 純子登場
- 純子?裏切り
- 人気者へ
コラージュ
・青井の会社に現れる喪黒、青井は純子に会いたくて仕方ない様子で実際に会うことを喪黒へ懇願する、「気に入りました!僕の好みにぴったりです」とハイテンションだがネタは「一方的な会話の声」と「なんか怖い写真」だけ、どうしてそこまで入れ込めるのか謎である。喪黒は会わせる事を約束しつつも手紙を書いて下さいとの要望を伝える、「描きます!描きます!」と快諾、続いて喪黒は青井へサプライズを用意している、この前借りた写真でイタズラしてみましたと一枚の写真を差し出す、青井と純子が並んで居るように加工された写真である、相変わらずなんか目が怖い純子であるが青井は泣いて喜んでいる(そんなに嬉しいもんかね?すっかり洗脳?)
被害者
・一生懸命に手紙を書いている青井、何度も純子の声のテープを聴きながら悦に浸っている(マジで同じ件のテープ)。背後に映るTVには「公園に出没する覗き、痴漢」のニュースが流れる、一切耳に入っている様子は無い、更に純子にハマりすぎて観葉植物が萎びて、金魚が死にかけている等「大切なルーティーン」が崩れている様子が描かれている。
張り切る
・ウキウキの青井は調子が良く張り切っているらしく課長から仕事面で褒めてもらっている、そんな中自分の机に置き忘れた喪黒お手製のコラ写真が同僚達に見つかってしまう、白木の美人ぶりに騒ぎ立てる同僚達「返せよ!返せったら」と青井は最初は動揺しているものの「おい青井お前なかなかやるじゃないか」と担ぎ上げられた途端に満更でも無い様子になり、更に女性社員からは「ホント私見直したわ」とクソみたいな発言、お前何様だ!と言いたくなるようなお褒めの言葉を貰うと青井は「ただの友達だよ」とドヤ顔でその場を収める。
孤独じゃ無い!
・意図せず注目を浴びた青井、「俺はもう孤独じゃない」と僕から俺にグレードアップして大分勘違いも入っているが満足げに家路に着く、ポストにピンクの封筒が入っている(シカトしまくった督促状並にカラフルな封筒)。内容は「会いたくてたまりません」と「場所の指定」青井は倒れ込む程の嬉しさに包まれ「やったー!」と連呼する、思いが成就した素敵な瞬間とは裏腹に観葉植物は枯れ果て、金魚はご臨終の様子(音楽もおどろおどろしい)そんくらやれよって思うが女にハマった男はこうもバカに成り下がるものなのか?
純子登場
・指定の場所に花束を携え現れる青井、夜の公園はアベック(古い)ばかり、新聞やTVにもあったがカップルやO Lを狙った覗き、痴漢が横行しているらしい。周りでイチャつくカップルに動揺&期待をしつつ純子の元へ向かう、「青井さん!」と声を掛けられ、青井は若干の暗がりはっきり顔が見えない場所のベンチに座る純子を見つける、「ぼっ僕、青井です 初めまして」と声を掛けベンチの隣に座る、挨拶もそこそこに純子は「このプレゼント受け取って下さい」と切り出し傍にあるピンクの袋を青井に認識させる、青井はピンクの袋を受け取ると代わりに持ってきた花束を純子へ差し出す(この間純子は微動だにしない)すると不意に純子は横に傾きベンチに倒れ込んだ。
純子?裏切り
・呆気にとられる青井だがすぐさま純子が人形であることに気が付く(写真のまんまでなんか怖い)、いつの間にかベンチの後ろの茂みに潜んで居た喪黒が顔を覗かせ徐に謎のリモコンを操作する。「イヤー!」「助けてー!」純子が叫ぶ!(正解には純子人形の音声)、周りのカップルが騒ぎ始める、その中には普通のカップルもいれば明らかに同性愛を描き揶揄している表現がある(こんなもんに敏感にはなりたくないが気になってしまう)純子の口を塞ぎ(意味が有るかは知らんが)無茶苦茶慌てふためく青井、ピンクの袋を握り締めながらその場から逃走を図る。
人気者へ
・多数居た男の1人が拳大の石を拾い青井に向け投げる、どのくらいの距離かは分からないが走る人間の後頭部へ見事命中させる、青井は衝撃で前に吹っ飛び、ギャクマンガでも表現しないくらいの「目の飛び出させ方」をして倒れ込み、殺人未遂発生の勢い(ゴア表現は無いよ)だけれどもお構いなしに男連中に囲まれ踏みつけ、殴られ、押さえ込まれる。これだけの事をされても「違うんだ!」と元気に言い訳をする青井、「何が違うんだ!」とボコられ続けるがここら辺からなんか怪しい奴が現れる、「自分ばっかりいいことしやがったくせに」と言う的外れ且つ意味不明な怒号をあげるバカや「こいつの持っていた荷物からこんなものが、、」とピンクの袋の中に入っていた女性物の下着を何故か被りながら説明しているアホが参上する(喪黒の用意した物であろうがなんと非道な事)いつの間にか野次馬が集まり人集りになっている(純子を抱える喪黒有り、十分不審者)青井は警察官に抱えられ署へと向かうことに、、、喪黒は「これで注目を浴び、孤独なさみしい生活とおさらばできるでしょう」とやり切った感満載で立ち去った。
あとがき
初めから「おとしいれる」つもりなので高理不尽度になる、青井の意図してる事を本当に理解していないなら本当に恐ろしいと思う
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