笑ゥせぇるすまん 66 『長期休暇』

アニメ
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画像も無しでレビュー

  • 理不尽度・8:最初から相手がジジイだったら、、
  • 自業自得度・2:終始「神の心」を持ってたような、、
  • 変わり種度・3:典型的な警告無視しちゃいました系
  • アンハッピー度・3:何か失った?
  • 度ーん・0:ノードーン!

概要

今日のお客様

  • 長井 安実 (ながい やすみ) 42 サラリーマン
  • 超ホワイト企業
  • 神の下心

長井 安実 (ながい やすみ) 42 サラリーマン

・グレー混じりのオールバック、メガネを掛けたカッパ口のしょぼくれたおっさん、、、と言いたいが年齢は42歳、とてもじゃないが現代令和の42歳と見比べると信じれない年齢である、時代の移り変わりと年齢の捉え方の違いを痛感する。そんな安実も結婚していて嫁(ワイフ※安実談)が居る、信じられないくらいのブス勘が鋭く嫉妬深く差別的、改めて容姿に触れるが「不二子漫画にありがちな肝っ玉母ちゃん」的な見た目(そして異様にガタイが良い)。年齢は不明だが恐らく安実と同世代だろう、安実同様に年齢不相応である。二階建ての一軒家に住み、子供居ないのだろうかその姿は一切登場しない。

超ホワイト企業

・「40歳以上に一ヶ月の長期休暇制度」がある超絶ホワイトな会社に勤める安実、事業内容や会社での安実については一切触れる事は無いが逆に「休暇」に対する不満を抱えているからには「やりがいのある仕事」なのだろうか?ワーカホリックって奴だろう。がっつり下心(後述)があるとは言えボランティア活動に対する真摯な対応は安美の優秀さを伺える。先にホワイト企業とは書いたものの福利厚生は優れているとは思うがそれに苦しむ安実に対してはもう少し踏み込んだ提案等が必要と思う、与えれは良いってモンじゃない!

神の下心

・喪黒曰く『ボランティアは神の心で奉仕する無償の行為』である。いつもの喪黒からの「警告」であるが安実は忠実に守っている、一切の報酬を求める事は無く、真摯に勤め、己の下心を原動力にするも相手に迷惑を掛ける事は一切無く「スキマ」と「下心」を満たす立派な「神の心」の持ち主だと思う。

立ち位置(もぐちゃん)

  • 余計なお世話
  • 決して楽しい事では無いかも知れませんが、、、
  • 失敗への道標

余計なお世話

・「余計なお世話」では無かった事は無いが例の如く「余計なお世話」から話は始まる、印象を悪くしてからのスタート、あえてハンデを抱えてからの関係性構築、喪黒独自のサラリーマン流儀が炸裂する!しかし炸裂するが玉砕する、安実に『余計なお世話』だと一蹴される、しかし喪黒は怒りや不平不満一切を感情に出す事は無く『そりゃそうですな、、』と自ら不要な行為と認め、自ら律するように述懐する。

決して楽しい事では無いかも知れませんが、、、

・ボランティアの短所を「前置き」として語りつつ『毎日無為に過ごすよりは遥かに有意義だと思いますよ』と安美の『ココロのスキマ』に沿った提案を出し『まぁ1日やってみて嫌なら辞めても結構ですから』と逃げ道をも示す周到さ、戸惑いながらも周到さに押し切られた安実はボランティアをする決意をする。

失敗への道標

・「ボランティアは神の心で奉仕する無償の行為」と「忠告」しつつ『奉仕する相手に決して個人的な感情を持たないように』と「念」を押す、しかし「おっさん」に「キレイなねーちゃん」を当てがったらそりゃ「個人的感情」を持つよ!

ココロのスキマ

  • 休みが苦痛

休みが苦痛

・休暇の計画を立てたものの手持ち無沙汰を感じ、家でゴロゴロ、ワイフに邪魔者扱い、20日程残る休暇に恐怖を感じ『変になっちゃいますよー』と頭を抱える「バブル期の犠牲者」の安実。一体どのような計画が有ったのかは不明だが一ヶ月の休暇とすると10日程で頓挫する程度の計画しか立てられないとは社会人としての有能さとは反比例して「」として、いや!「」としての発想の貧困さが窺える。

あらすじ補足

序盤

  • 邪魔者扱い
  • そりゃそうですね、、、
  • 旦那元気で留守が良い

邪魔者扱い

・家に居る旦那を「明らかに邪魔扱い」している描写が続く「居間に寝転がる旦那の側で掃除機を掛ける」「縁側で日向ぼっこする旦那の側で洗濯物を干し始める」「屋根の上で新聞を読んでる旦那の側で布団をぶっ叩いてる」。明からさま且つ行き過ぎな嫁の行動に表情を強張らせ、鋭い目つきになり、嫁の方を睨みつけ「誰のお陰で暮らせてると思ってんだ!」と言わんばかりの感情を露わにして、口を開きかけるも、、、、一瞬で萎み、背は丸め、眉毛はハの字、表情はダメ親父そのもの、夫婦の力関係や私生活がおおよそ伺える場面である。あるあるを一つ「ブスな専業主婦は家事をしっかりやっている」

そりゃそうですね、、、

・流石に居た堪れないのか、しかも長期休暇に戸惑い、行く宛の無い安実はひたすら電車に乗っている、そんな安実をロックオンした同じく行く宛も無くひたすら電車に乗っている喪黒は『どちらに行かれるんですか?』と電車内にて安実に急接近!窓の映る姿越しに一方的な質問が続く『さっきからずっと乗ってらっしゃるようですから』ずっと乗ってたからと言って普通は誰も話かけません。安実は驚きそして振り向きながらも「ヤバイ奴」に絡まれた恐怖を抑えつつ、しっかりそして丁寧に安実は対応する『余計なお世話です』と、喪黒は『そりゃそうですね、、』と「皮肉や反省」等の相反する感情を同時に込めたような「納得や不服」をも含む感情ゼロの一言を放ち下車する安実を見送るのであった。

奇遇

・都会の公園、子供たちが走り回っている側で安美はベンチに腰掛けてる、思いっきり落ち込んだ表情をして縮こまり、大きく肩を落とし、寂しげにベンチの端に座っている、スーツを着ているとは言えどう見ても不審者である、そこへ『おや?奇遇ですなぁ』と更に不審な黒サラリーマンが後ろの茂みから現れ隣に座ってくる。『あなたは一体?』からの『私はこうゆうモンです(名刺)』といつもの問答が始まる。いなすのも逃げるのも断るのも諦めたのか素直に名刺を受け取り『ココロのスキマ?』と喪黒に自己紹介の流れを提供する、『ボランティアで悩みをお持ちの方のお相手をしています』と聞こえが良くとも胡散臭い活動内容を伝え『お見受けしたところ、あなた何か悩みをお有りのようで、差し支えなければお話いただけませんか?』喪黒の勢いに押されるように安実は静かに語り出す。

亭主元気で留守が良い

・要約「勤務する会社は40歳以上に一ヶ月の長期休暇制度がある」「休み前に色々計画したもののいざ休むと手持ち無沙汰を感じる」「一日中家でゴロゴロ」「ワイフに嫌な顔をされる」(邪魔者扱い参照)等の様子をなぜか見知らぬ子供達にベンチを囲まれながらも切々と語る安実、途中完全に興味を失ったガキ共が散って行くのも気にする事もなく朝から晩まで街をふらついている事を喪黒へ伝えている、休暇がまだ20日残ってる事に恐怖を感じ「自我」が崩壊してしまう事にまで心配は及び、安美は人目を憚らず頭を抱え苦しんでいる。不安を自らの口で語らせ助長し、傍らでは煽り、スキマをガバガバにした所でキメの一言『よろしい!私があなたの心と時間の隙間をお埋めしましょう

中盤

  • うってつけのボランティア
  • 彼女の身に何が?
  • 忠告
  • 神の矛盾
  • 鋭い嫁

うってつけのボランティア

・タクシーに乗りどこかへ向かう二人、喪黒『長井さんにうってつけのボランティがあるんです』、安実の何を知っているのだろうか?根拠は全く無いまま話は進む『決して楽しい事では無いかも知れませんが毎日無為に過ごすより遥かに有意義だと思いますよ!』真面目モードの喪黒はど正論をかましてくる、『まぁ1日やってみて嫌なら辞めても結構ですから』と妙な寛大さも示してくる、しかしその裏側にある「安美のヤローは絶対ハマるだろう」感も伝わってくる。そしてタクシーはマンションの前で停車する。

彼女の身に何が?

・『このマンションの304号室です』一言そう告げると喪黒は唖然とする安実を残して足早に去ってしまう。動揺しながらも言われた通り304号室の呼び鈴を鳴らし『あのー喪黒さんからの紹介の者ですが、、』と告て反応を待つ、『どうぞ、上がってください』明らかに女性の声である、そして声だけで伝わってくる容姿は上々(勝手な想像)そこら辺には引っかかる事は無く安美は恐る恐る中へと入る、『どうぞ、こちらへ』玄関はとても綺麗に整理整頓され更に奥へと安実を誘う、奥へと進みドアを開けるとそこにはベットがあり1人の女性が横になっている(上半身は起こしている)、嫁と比べても同じ女性、、いや!同じ人間とは思えない程の仕上がり具合、コレに出てくる美女あるあるだが必ずと言って良いほど目に生気が無い。美女は語る(結局名前不明)『リハビリのお手伝いをお願いしてもよろしいでしょうか?』、安実『は、は、はい〜』安実が発情しない訳が無い。

忠告

・「リハビリの手伝い」を終えて安美は喪黒と魔の巣で飲んでいる。喪黒『いくら貴方が時間を持て余しているとは言えいきなりボランティアに差し向けるのは酷でしたね〜』と謝罪から始まるも食い気味に安実が『いえ!初めてボランティアをやってみて人に尽くすのが如何に大切かよく分かりました!』と本音を隠しつつもやる気を感じている事を語気を強めて語り「休暇が有意義になる」とまで付け加える始末、しかし調子に乗っている安実に喪黒から「忠告」が入る。『ボランティアは神の心で奉仕する無償の行為なのです、ですから奉仕する相手に決して個人的感情を持たない事です』、、、おせーよ、しかも若いねーちゃん当てがっとおいてそれはなーよ!とも思う。時すでに遅しの安実は「はぁ」と空返事するしかなかった。

神の矛盾

・夜な夜な自宅にて日記を付ける安実、ここ数日「何が行われた」のかと同時にその時の安実の感情とプレイバックされる、、、『毎日がとても楽しみだ』彼女が食事をしている姿が日記に描かれてる(絵は上手い)『彼女が1日でも早く良くなる事を願いながらもいつまでも世話してあげたいと言う矛盾した気持ちもある』食事の配膳から片付けまで恐らく調理もしているだろう(そんな能力があったのだろうか?)メロディアスな曲が前面に流れ会話は聞こえないがかなり盛り上げっている様子、明らかに「魔の巣のマスター」のマネをしてディスり笑いを取っている場面もある、いきなり女性の前に放り込まれ適切な手伝いと共にコミュニケーション能力も発揮している安実、人としての基礎能力の高さと「男」としての能力の高さも伺える。安心し切って彼女が寝ている場面(何かの薬を飲んでる、病気か?)車椅子で外に連れ出しセミの羽化を見ているシーン(お姫様抱っこしている、力は結構あるようだ)夢のような記憶のプレイバックにバケモン(嫁)がカットインしてくる。

鋭い嫁

・『あなた何してるの?こんな時間まで』背後から嫁が話掛けてくる、すげー動揺する安実、『明日も8時に出かけるんでしょ?』嫁が続ける、『おじいさんが僕をすっかり頼りにして待っているんでね』答える安実、嫁には嘘をついている様子。『ずいぶんご熱心なこと』何か皮肉混じりに休みを問いただす、『30年後の自分だと思うと人事じゃないんでね』、うまく切り返せたと思った安実に「疑ってます!くらいのレベルじゃないツラ」以上の表情で『もしかして髪の長いおじいさんじゃないの〜』と安実を追い詰める、果たしてこの行動の意図は如何に?嫉妬。『あなたの服に長い髪が沢山ついていたわよ』なんたるイージーミス!『そ、それは電車の中で付いたんだろう』と信じられない程クソみたいないい訳もよくない。

終盤

  • いい年した変態
  • 神の心(2回目)
  • 30年後

いい年した変態

・後日花束を抱え安美は304号室へ、しかし返答がない、ドアも開かない『あのー私ですが、、、どうしたんですか』返答が無いからといってドアをドンドンと叩くのは如何と思うが兎に角反応が無い、しょぼくれて花束を抱えマンションを後にする。そしてその花束を嫁にあげるのもどうかと思もう、そもそも花を喜ぶタマじゃないだろう。『なによ!こんな花、どうせ他のやるつもりで断れたんでしょ』テーブルに叩きつけられる花(花に罪は無い)『違うよ〜本当にお前の為に買ってきたんだよ』とサラッと嘘を付く安実、当然通じる訳もなく追撃が来る『誤魔化してもダメよ』と安実が夜な夜な付けている日記を目の前に突き出す(ちゃんと隠せよ)。怒りの収まらない嫁は内容を朗読し始める『今日は彼女の髪を洗ってやる、すっかり安心して私に体を預けている彼女はまるで天使のようだ』、焦り、羞恥、恐怖あらゆる負の感情が相まった表情で嫁の朗読を聞いている安実、日記を取り上げようとする安実対して怒りが頂点に達した嫁は怒髪天(もともとアフロ)『何よー!いい年してこの変態!』と日記を安実に投げつける。あとその後にボコられてる。

神の心(2回目)

・逃げ出した先は「魔の巣」偶然なのか喪黒も居る、『家を追い出された?』喪黒が呑気に問いかける、顔面に多数の傷を抱え安美は落ち込んでいる様子『しばらく家には帰れませんね』。事象を知ってか知らずか喪黒は呑気に『また304号室に行けばいいじゃ無いですかー』安実が答える『昨日行ったらしまってたんですが、、、』喪黒が返す『大丈夫ですよ今から行けば空いてますよ』すでにオチが見えているのになんと意地悪な喪黒なのだろうか、更に続けて『ただし!何度も言うようですがボランティアというものは神の心で奉仕する無償の行為だと言うことを忘れちゃいけません』、全く分かってない安実が『分かってますよ』と元気ハツラツと答える。

30年後

・304号室のドアにが開く、ニッコニコで中へと入る安実、『私です、お邪魔します』奥のベットで横になってる姿をみて『ごめんごめん、今日から泊まり込みでお世話させてもらうよ』とベットへと近づく、起き上がってきたのは見知らぬじーさん(休みに似ている)ジジイ、カーっぺ!っとタンを痰壺に入れ『よう来て下さった、これからはワシを30年後の自分だと思ってよろしく面倒見て下されや』入れ歯や尿瓶、汚さ満載の表現で物語の〆にかかる、安実『そ、そんな〜』悲痛な叫びがコダマして終了。『相手が老人であれ美人であれ髪の心で奉仕するというのは本当に尊い事ですね〜』と暗に平等では無い事を示唆して喪黒が去っていく。

感想

・結局安実はボランティアを完遂すると思う、当初の思惑から外れるものの己の神の心に気付き、やり遂げ、一回り成長して社会に戻って行くだろう。

あとがき

・あの病気?の女失礼じゃない?まさか死んだの?

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