画像も無しでレビュー
- 理不尽度・7:理不尽を喰らいつつも原因は自分
- 自業自得度・7:自業自得ではあるが理不尽もある
- 変わり種度・4:理不尽と自業自得が交差するも印象が薄い
- アンハッピー度・2:身体的にはノーダメージ
- 度ーん・7:超強引だが結果的に隙間を埋めた
※喪黒の推理が冴え渡る!
概要
今日のお客様
- 木原 志佐雄(きばら しさお) 46 サラリーマン
- 既婚(嫁は幻影にて登場)名前は悦子
- 小さな欲望を持っている
・見た目は「普通のおっさん」としか言いようがないが中身はスケベ親父
・驚かせる存在(しかも幻?)として登場、LL(サイズ?)のシャツを着ている口うるさい嫁さんって感じ。とある温泉宿の芸者と顔がそっくり。
・諦めかけた(実際に途中で諦めた)アバンチュールを求める欲望を最大限、喪黒に膨らませられる
立ち位置(もぐちゃん)
- 旅の者でもあり、探偵でもあり、温泉の客引きでもある
- ただの親切の人なんだろうか?
- 売春斡旋
・とある温泉街に現れた木原に様々な顔で接してくる、最初は同じ旅の者と名乗り木原を安心させて近づき接触に成功、そして名探偵ばりの名推理で温泉にやってきた経緯を言い当て、動揺を誘って心の隙を突く、最後に「客引きでは無い」と否定したのに完全に客引き的な行動に出る始末。
・何故か異様に親切で(木原もただの親切な人なんだろうか?と不振がる)段取りもよく、待ち構えていたようにしか思えない程すんなり事が運ぶ。木原の事を何故か何でも知っていて(何でもお見通し、本人談)木原を相手にいい聞き役を演じて見事に理解者になりきっている。
・アバンチュールを期待したおっさんは喪黒の良いカモの道を辿る。あくまで喪黒はココロのスキマを埋める体で木原の望みを叶えると言っているが完全に売春斡旋である。
ココロのスキマ
- ほぼ童貞?
- アバンチュールを求めて温泉へ
・「お恥ずかしい話ですが女房以外の女性を知らないんです」からの「女性と2人きりでお酒を飲んだ事もない」、、、46歳のおっさんの貞操事情をこれまた訳の分からんおっさんが聞いて慰めている異様な光景。しかしそんなボーイ気取りの木原は芸者の扱いには小慣れているような雰囲気、初々しさは微塵も無くただのすけべ親父の一面も持ち合わせている。
・最初の出会いで喪黒に完全に読まれ追求され否定したが、道中良き理解者と勘違いしてしまった木原はとうとう温泉に来た目的を自白、喪黒は「男なら当然のことです!」と更に理解を示し更なる一押しをする。エロに対しての理解を示す器のでかいモグちゃん!
あらすじ補足
序盤
- youはどうして温泉に?(ちょいネタバレ)
- 温泉の客引き喪黒
- 幻怪亭へ
- 夢之間
・一見すると温泉マニアの登場か?と思わせるような登場シーン、どんな理由、目的で「ここ」に来たのか説明は無い、どこか哀愁を漂わせたナイスミドルがこれまた一定の繁盛と賑わいを見せつつ哀愁をも感じさせる静かな温泉街へと降り立つ、、、が実はただのエロ親父がラッキースケベを期待している挙動不審な雰囲気でした。
・第一声が「旅館をお探しですか?」なら客引きに間違われるのは当たり前である。続いて木原は当然の疑問である「あなたは客引きですか?」の問いに喪黒は「ただの旅の者です」と更なる不信感を与える意味の無いやりとり。旅の者と言う僅かな共通点から「ご一緒しませんか?」と話を無理やりに持って行き自らのペースに乗せる。
・どう考えても出来レースである。「付いていらっしゃい」と連れて行く気マンマンの喪黒、徒歩からの手回しのロープウェイの川渡り、更に竹藪の奥へと誘う。幻怪亭が見えてくる(立派な和風建築の宿だが名前がヤバすぎるだろう)女将の案内で部屋(夢之間)へと案内される。
・喪黒「部屋は別々に取りました」、宿の規模は大きく部屋数も多いので当たり前だろうと思うが何か釈然としない、視聴者としては相部屋を期待しましたが、、、夢之間はとても広くぱっと見50畳くらいありそう、部屋代を不安視する木原に「部屋代のことはご心配なく」と太っ腹の喪黒、食事まで時間があるとの事で木原を風呂へと誘い喪黒は自室へと向かった。木原は「あの人はただの親切な人なんだろうか?それとも、、、」素直な疑問が脳裏によぎる。もちろんそんな訳は無いが、まだ「体」を弄ばれる方がマシだったなんて夢にも思わないだろう。
中盤
- 露天風呂で名刺
- 芸者
- ちいちゃん(ちい子)
- 酔い潰れ
・喪黒「浮世を離れて温泉に入ると寿命が延びるようですね」とヤツに寿命の概念があるのに驚くと同時に異様な肌の白さにも驚かされる。ここまできてやっと自己紹介、お決まりの名刺です。、、、しかも名刺を温泉の中から出してくる荒技、「この名刺はウォータープルーフです」と生意気に横文字?を使ってくる、恐らく前々回の半殺し状態にした印刷屋の親父に作らせたのだろう。続けて喪黒は木原から「さみしさオーラ」が見えてるだの「一夜のアバンチュールを求めている」だの完璧に正しい推理を突きつけ辱めるドS喪黒、Sっ気を満たした喪黒は「芸者を呼んでパーっとやりましょう」と提案して風呂を出ていく(その際に喪黒の福造が見えそうになる)
・夢之間にて、喪黒が手を叩くと2人の芸者が入ってくる、顔は見えない。木原に酌をする芸者、その後に返杯を求めてくるがその際に初めて木原はその芸者の顔を見ることになる。その顔は嫁さん(悦子)にそっくりなようで木原は驚きつつビビり倒して震え上がっている、どうやら普段から高圧的に調教されているようで遊んでいるところを見られたと思い驚愕している。結局は似ているだけと分かったがそこで透かさず喪黒は「奥さんそっくりの人と飲むんじゃシラけるでしょ」とナイスなフォローで芸者をチェンジ!そこら辺の気持ちが分かる喪黒のスキルの高さに感銘を受けます。
・「代わって差し上げて」と呼ばれる「ちいちゃん」。振り向き様の顔がこれまた嫁にそっくり!更にビビり散らかす木原だが今回はただの見間違い、若く綺麗な顔立ちである(幻怪亭のナンバーワンらしい)、一方嫁にそっくりな芸者はしっかり間違いなくブスである。
・ちいちゃんは酒がいける口らしくグラスでぐいぐい飲み干す、負けじと木原も張り合い「今夜は徹底的にやりましょー」と飲み潰れフラグを立てた直後ぶっ倒れる。木原の意識が途切れる瞬間に見る嫁似の芸者とちいちゃんと喪黒の幻が気色悪い。
ドーンまで
- 木原の告白
- 斡旋ドーン!
・気が付くと部屋で喪黒と2人きり(喪黒はまだ飲んでる)、木原は自分が酔い潰れた事をちいちゃんが残念がってたと教えられる(ちいちゃんに気に入られている様子)ここから木原の「ココロのスキマ」のくだりになる。(ココロのスキマ参照)経験の少なさを告白する木原に対して喪黒が「ほう」と相槌を打つがヤツ自身の経験値はどんなもんなのか気になる所である。相槌には共感や落胆、哀愁や上から目線も伝わってくる非常に幅広く奥行きのある演技を感じさせてくれる。
・特に何も起きなかった事に納得している様子で静かに萎みかけた木原の欲望に喪黒が「アレ」をぶちかます!「私があなたのために一夜の花を咲かせましょう、ドーン!」
ドーン!後とオチ
- 押し掛けちいちゃん
- それだけ?
・寝ている木原の部屋の襖が開く、ちいちゃんが入ってきた事に気づき目を覚ます。「おじさま私飲みに来ちゃった」とんだアバズレである。もうお酒が無いと残念がる木原だがちいちゃんが「こんなにあるじゃない」と言うと寝ていた布団の周りに様々な酒があることに木原が気が付く、もはや何の力が働いてこんな状態になっているのかもしくは全てが幻覚なのかよく分からない状態であるが飲み会がスタート!乾杯と宣言され一杯目を飲むか飲まないかの内に視界がぐにゃぐにゃになって飲み会のくだり終了!
・木原が目を覚ます、あらゆることが幻覚かと思いきや布団の周りには空瓶が散乱している、そして傍にはちいちゃん(間違いなくやる事はやっている!)木原「昨夜の事は夢じゃなかったんだ!」とテンション爆上げセカンドチェリー喪失を歓喜しているが何やら、ちいちゃんの様子がおかしい、よく見るとちいちゃんじゃなくて嫁似の芸者でしたー!からの嫁似の芸者「一晩の花代として10万円いただきます!」少々おしゃれな言い回しであるが要は売春っしょ!
感想
まとめ
・去り際の喪黒曰く「長年のアバンチュールの夢が叶ったんですから10万はどうってことはありません」に集約されている。10万円で隙間が埋まりましたって話
追記
・嘘と現実が散らかっていてイマイチ纏りに欠ける印象、しかし数少ない隙間埋まり系の話
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