画像も無しでレビュー
- 理不尽度・2:優れた探索能力を発揮して自ら堕ちる
- 自業自得度・9:すっごい変人(同僚曰く)
- 変わり種度・7:終始喪黒正論!
- アンハッピー度・3:ほぼ理想通り?
- 度ーん・6:「トマト」ドーン!
概要
今日のお客様
- 出利 慶太 (でり けいた)32 サラリーマン
- まさに青びょうたん
- 食品に少々潔癖
・仕事面では優秀?上司から「それなり」の接待への同席を頼まれる程、、、しかし女子社員からは相当敬遠されている、「むつみ」からちょっかい出されるが変な関係、発展は無く単に嫌われている模様。
・まさに青びょうたん(2回目)頬はこけ、色白、すげー目が小さい、しかし会話の受け答えなどはしっかり、ハキハキ答え、意外に声も良く、感情的な部分もあるが行動力もあり、身だしなみもしっかりしている好青年、しかし青びょうたん(3回目)
・「本人曰く少々」らしいが意外とその通りかもしれない、、、本編では行き過ぎた行動の様に描かれているがやってることは「お茶を持参」「自炊」「店頭で野菜を吟味」くらいである。潔癖な気持ちはあるが食品に対する敬意は無く「廃棄」することは厭わない、矛盾とは思わないが偏った思想の片鱗は感じる。
立ち位置(もぐちゃん)
- プライベート
- 演技派
- 夜の公園
- 喪黒顔式有害物質探知計測器!
- ド正論とボランティア
・完全プライベート!喪黒の喪黒による喪黒の為の行動「スーパーで買い物をする」カートいっぱいにインスタントラーメンを買っている様子が描かれる、出利の思想から真っ向から立ち向かう食への考え、あらゆる食品添加物を好み、食への関心の無さを恥ずかしげも無く披露!出利への、、いやっ!世界の食品安全に対する問題定義へのアンチテーゼとも取れる。
・奴はたびたび「死にかける」演技をする。泥酔した出利を介抱しようと近づき背中をさする、、、「余計なお世話だ」と言わんばかりに出利に突き飛ばされ(これも酷い話だが)「あらーっ」なんて呑気に道路へうつ伏せに倒れる、道路と喪黒の間からは真っ赤な血が滲み始め、一面血の海になる。でかいツラを鮮血に染めながら立ち上がり「死ぬー!」と大根丸出しの演技を披露、しかし効果はバツグンだ!出利は震え上がり言葉が出ない状況。喪黒は「なんちゃって」とすぐにネタバレして「買ったトマトが潰れました」と血の正体を明かす。どう考えても「そのつもり」でトマトを用意したようにしか思えない。紙袋に入った10個近くのトマトは潰れたがその後スタッフが食べたかは知る由もない。
・引き続き気分の優れない出利を「魔の巣」では無く近くの公園は連れて行く。バナナのイス、かぼちゃのオブジェ、ヤシの木風街灯、小悪魔風ゴミ箱?、、、コンセプト不明の公園で出利は自分の食に対する悩みを打ち明ける。
・「食品添加物」「抗生物質」「ホルモン剤」「農薬」「発がん性物質」様々な不安をひとしきり語った出利は接待の帰りに貰った残り物の折詰を小悪魔風ゴミ箱は捨てようとする、珍しく「ちょっちょっと待って下さい」と焦りを感じる引き留め方をする。「いいものがあります」と良いものであった試しはないが謎の計測器を取り出す(手のひらサイズ、喪黒の顔を模した、)コバルト(必須ミネラル)とMUSHI(虫)とKISE(※?)が測れる高性能!。早速例の折詰を測定、あらゆる値がレッドラインを指す。唐突に「ガイガーカウンターみたいですね?」と放射能問題にでも切り込むのかと思ったが喪黒も「おっしゃる通りですね」とサラッとスルー。ガイガーカウンターなんて良く知ってるなと思う。
※多分「寄生虫」
・レッドラインを指し示す折詰を出利はまた小悪魔風ゴミ箱へ捨てようとする、喪黒は「ちょっと待って下さい」と若干の苛立ちを含んだん引き留めをし、折詰を取り上げ一目散に食べたじめる!驚愕の出利、「食べてはいけない物」でも食べてるかのように驚き、小さい目を全開にしている。「私はへっちゃらですよ」とクチャラーの鑑の様な食べ方と咀嚼中の食べ物を見せながら「ど正論」をかましてくる、「いちいち気にしていたら何も食べられませんからね」と、、、その後「その計測器」と「素晴らしい自然食品」を提供する流れとなる。
ココロのスキマ
- 食品に対して少々潔癖なところがある
・珍しく、はっきり、自ら「ココロのスキマ」を語る。自覚はありつつも自分には全く実害や不利益は無く、勿論他人にも無い、やってる事と言えば「自炊」と「選別」。選別に至ってはスーパーで誰でもやっているだろう、強いてツッコむなら選別レベルの低さ、両手にトマトやネギ、大根を持ち見比べているが見ただけで「見た目」以外が分かるのだろうか?同じ棚から取った以上見た目以外は同じ、登場時のドヤ顔で見比べている姿や顔は少々滑稽である。さらに書けば会社で出されたお茶を持ってきた女性社員(まり子)を前に突き返す横暴ぶりが酷い。
あらすじ補足
序盤
- 野菜とお茶の選別
- ナルガネ?(接待)
- 泥酔の理由
- 高価な物じゃないんですか?
・プライベート喪黒が徘徊するスーパー内にて出利は野菜の選別に勤しむ、この話は野菜にばかり注目されていてその他の食品に対する考えがほとんど出てこない、出利は野菜とお茶と酒しか口にしていない、そりゃ青びょうたんになりますね。会社にて女子社員がお茶汲みをしている(今では堂々と描けない表現なのでは、、)事情の知らない新入社員のまり子は出利からお茶を突き返される、「会社のお茶は飲まないんだ」と持参の水筒からお茶を出し飲み始める。先輩のむつみとも以前に一悶着あったのか、まり子と2人で出利の変人談義で盛り上がる
・ありがちな料亭接待が行われているが、なんと接待相手が「パトロン鳴金」!もはやどうでもいいがパラレルワールド説は否定された。出利は高級料亭ではあるが使われている食品に対して不安を払拭できず口をつけられずに居る、上司から「若いんだから遠慮するな」と勧められるがとても食べられそうにないので、、、
・実際にはどのような状況だったのか不明だが「酒をがぶ飲みして気分を悪くすれば食べずに済む」との考えで飲みまくりその後、道端で吐いている、、、そしてそこに喪黒登場。果たしてその考えで乗り切れるものだろうか?食べずに済むかもしれないが「若造が飲みまくって泥酔して一口も料理に口を付けずに帰る」それで接待が無事に終わっているとは思えないのだが?流石にあの「ただのゴッホオタクに高収入の仕事と好環境を与え自分勝手な反抗した挙句に無意味に自らの耳を切り落としたバカのパトロンをした」鳴金さんでも怒るね。
・正式名称不明、仕組み不明、理論不明、正確性不明、価格不明、結局どっち?だったのか不明、分かっているのは「試供品」と言う点のみ。そんな怪しい物を「差し上げます」と言われ「ええっ?でもこれ高価な物じゃないんですか?」なんて言う?テレビショッピング顔負けの演出であり情報弱者もいいところである。それに加えて「素晴らしい自然食品(無料)」をお送りして出利のココロのスキマをお埋めしますとの二段仕込みで初日を終える。
ドーンまで
- 自然の香り
- ど正論2
- むつみの反撃
- 異変
- 脅威の探索能力
・翌日、段ボールに入った野菜と手紙が届く「お約束通り健康に良い食品をお送りします 喪黒福造」随分丁寧である、そして梱包作業をしている姿を考えると何とも感慨深い。出利は「どれも形が悪い」といきなりディスる、が「自然の香りがする」とテンションが上がっている、、、信憑性に欠ける感想ではあるが確かにきゅうりはグニャグニャである他はよく分からん。早速出利は、自分の嗅覚以上に胡散臭い喪黒顔面型計測器(仮称)で送られた野菜達を計測する、、、「ほとんどゼロだ!」テンション爆上げ!、出利ごきげーん!さて彼はこれらから何を食べるのでしょう?ラインナップはきゅうり、トマト、なす、かぼちゃ、以上!こいつ普段どんな食生活してんだよって思いますね、料理する様な台所には見えないし、、、。
・「おかげさまで、健康で爽やかな毎日ですよ」と魔の巣にて喪黒へ感謝を述べる出利、続けて「安全なものを食べているという安心感から精神的にも健康になった気がします」と外見には全く変化が見られないが、どうやらそうらしい、更には「喪黒さんが送ってくださる食品を食べていたらもう他のものは口に出来ない」とぞっこんの様子。しかし喪黒はバッサリ!「そらぁいけませんね」となんで巻き舌なのかは知らないが真っ向から否定をする、そしてここから「もぐちゃん正論説法」スタート!「都会で暮らす以上自然食品だけの食生活などとても全う出来るもんじゃありません」からの「市販の食品にもある程度慣れておかないと必ずや社会生活に支障をきたしますよ」と力説。途中健康食品オタクが口を挟むが食い気味に且つ語気を荒げ説き伏せ、異様に熱い食に対する気持ちを露わにするシーンがある(買い物カート一杯にインスタントラーメンを買っている奴の意見ではあるがご愛嬌)。当然素直に聞き入れる訳もなく感情を口には出さないものの出利の敵意剥き出しの顔がスゴイ。
・むつみが仕事中の出利に話し掛ける「健康野菜って農薬は使わずに家畜のフンを肥料に使うんでしょ?」、出利は「このメスは何言ってんだ?」と言わんばかり且つ困惑気味に「えっええ、、」と答える、結局むつみは「その家畜は農薬だらけの草食って、そのクソ使って肥料作ってんだから、その野菜食ってるお前はクソやろーだ」と捉えても差し支えない程の嫌味ったらしい言い方でむつみ曰く「お灸を据える」らしい、何様だと思うと同時に2人の間に何かあったのか?と勘ぐってしまう、もしくは「そんな男」に、、、、(どうでもいいが)
・出利は定期的に届く野菜にある日違和感を覚える、「形が良すぎる」、なんか文句つけないと気が済まないのか?「過ぎたるは及ばざるが如し」なのか?例の計器で測定するも異常なし、しかし釈然としない。すると脳裏に喪黒の説法とむつみの嫌味が浮かぶ、、、「まさか、、」。筆者は「何が?」と思ったが出利は何かに気づいた様子。
・何を手がかりにしたか一切不明だが出利は送られてくる野菜の農家を探し当て、あろう事かビニールハウスに夜な夜な侵入し立派に実っているトマトをもいでマジマジと観察している、あっさりと犯罪に手を染め図太い神経を持ち合わせて居るのくせにトマトから虫が出てくるだけで飛び上がり腰を抜かしている。そこへ喪黒登場、開口一番「よくまあこの場所を突き止めましたね」驚きとも称賛とも取れる言葉で出利の謎で異様な探索能力を珍しく評価している。
ドーン!とオチ
- 虫が食う
- 自然食品ドーン!
- 出利欠勤
- 家庭菜園完成
・出利は「ここの野菜は色や形が良過ぎます!」と御立腹、喪黒に当たるのも変だがもはやどうでもいい、喪黒も負けじと「自然に近い掛け合わせで色や形の改良をしています」と生産者目線で反撃、しかし出利も「でも虫食いだらけじゃないですか」と目の当たりにした証拠を元に応戦、喪黒は冷静に「農薬を使ってないから虫がつくのです」と至極当然に答える、さらに「あなたには虫食いのないものを厳選してお送りしたはず」と怖い程の気遣いを暴露、そしてとうとう出利は「どうして喪黒さんはボランティアでそんなとこまで世話してくれるんですか?」とみんなの疑問を代弁する。
・しかし上記の疑問はあっさりスルー、「神経質になり過ぎないように念を押したのに、、、」と思いが通じないことに喪黒は落胆している様子、片や出利は勝手にヒートアップして「こんな機械だってインチキじゃないですかー!」と喪黒顔面型計測器(仮称)を地面に叩きつけ破壊する。喪黒は落胆と悲しみを携え「おやおやどうやらあなたは健康食品にのめり混み過ぎて正常な判断が出来なくなったようですね」と諭すように出利に語りかける、そして「ドーン!」しちゃうしかないと決めた喪黒は「あなたは行き着くところまで行くしか行くしかありません」とファイナルアンサーを出し手に持ったトマトを出利に向け「ドーン!」
・上司「出利は今日も休みか?」むつみも「いくら電話しても出ないんです」と呆れた様子、すると上司は「ちょっと見てきてよ」と混じりっ気なしのピュアなパワハラをむつみにかます。むつみはまり子を連れ出利のマンションに行き半ギレ状態でインターホンを連発し大声で怒鳴る「何でこんなことしなきゃいけないの!」と、、、当然の意見である、ツンデレとかでは無く素直な感情、一向に返事は無いが鍵は空いているようで2人はドアを開けた、、、。
・第一村鳥?の「ニワトリさん」がお出迎え、隣の部屋には「ブタさん」が並んでいて、元風呂場には川魚が回遊している、部屋の壁は草木が生い茂り床は畑と化し所狭しと野菜が植えられている、水源不明の川も流れ水車が回り、元リビングには「ウシさん」が鎮座、その隣で顔が苔むして?完全に「終わった状態」の出利が水を撒いている。喪黒は去り際「自分の口にする食品に対して無関心すぎるかもしれません」と終始正論と述べ気持ちよく去っていく。
感想
あとがき
・未だ続く食品に対する問題、可決するどころか新たな問題も出てくる始末、なかなか考えさせられる話でした。出利は自給自足、地産地消を自で行く道を選ばされたが幸にして最先端なのでは無いだろうか?
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