笑ぅせぇるすまん 4 化けた男 RE

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画像も無しでレビュー

  • 理不尽度・8:きっかけは「貰い事故」クラス
  • 自業自得度・7:己の欲望がことを招く典型的例「潜在的人格解放!
  • 変わり種度・5:お客様の不運と自らの所業を悔やむ(喪黒)
  • アンハッピーエン度・8:本人だけで無く家族まで巻き込んでの悲しい終わり、、が「田辺順吉」目線なら2。
  • 度ーん・3:「言うこと聞かせ系」

概要

今日のお客様

  • 磯部錦一(36)いそべ きんいち サラリーマン?
  • 妻、娘と暮らす
  • 毎朝、通勤途中で読む週刊誌に「※アバンチュール」を求める

磯部錦一(36)いそべ きんいち サラリーマン?

・オールバックだが見た目に特徴は無い36歳にも見えない、すごく物静かで弱気な雰囲気を持ち声も弱々しいが後にもう一つの名前を持つことになる。明確にサラリーマンの表記は無く会社っぽい建物には出入りしている。

妻、娘と暮らす

・閑静な住宅街に一軒家を持ち、結婚もしていて(嫁は磯部に負けじと物静かな感じだが髪型がスゲー)子供(娘3〜4歳)も居る、、、30代半にしてこの生活!エリートの部類かな?どこか気の抜けた、活気を感じない家庭だが、見方を変えれば平穏で幸せそうに見える。

毎朝、通勤途中で読む週刊誌に「※アバンチュール」を求める

・「週刊今日」を愛読、「週刊きょう」では無く「週刊こんにち」である。「夜のプレイスポット記事」所謂エロ記事がお気に入りで(記事内容の女性はもれなくブスである)眉一つ動かさず、電車内で立ちながら、片手に吊り輪、片手に雑誌のスタイルで読む。

※アバンチュール=恋の冒険 フランス語の語源「Aveuture」が語源

立ち位置(もぐちゃん)

  • マジ偶然?
  • 一番必要としているモノを無料で提供するサラリーマン
  • 時には脅しも必要
  • あなたがその気ならと言いながら、、、

マジ偶然?

・磯部を見送る嫁と娘、お互い手を振り磯部は出勤、微笑ましい場面である、、、そんな朝の爽やかで家族愛に溢れ幸せなひと時を感じる良い場面にデカイ面のオッサンが画面いっぱいに横切る。しかしこれは以前から磯部に目を付けていた訳では無く「偶然」らしい(喪黒談)

一番必要としているモノを無料で提供するサラリーマン

・僅かな情報からお客様の「ココロのスキマ」を見つける、手始めに「ココロのスキマ」をお客様に示し認識させ、そして隙間を埋めるのに最適な解答を提示し、物資と機会を与える、自らも「あなたに一番必要」と豪語しモノを自信を持ってお客様に提供する、しかもこれら全て無料!まさに「セールスマン?」の鏡である(結果は置いといて)

時には脅しも必要

・これだけ「おあつらえ」の状態にしても、人は時に認めない、納得しない、気持ちが伝わらない、、、そんな時は身近に潜む「最悪な例」を持ち出し、「揺さぶり」を掛けてくる、ほぼ脅迫とも取れるが効果は抜群で磯部はアバンチュールの世界へ一歩を踏み出す。

あなたがその気ならと言いながら、、、

・一定の効果や結果が出ると自ずと「次の段階」へと行きたくなるもの。喪黒からの提案により磯部を更なる「高み」へと押し上げる提案がされる、アフターケアは万全かつ手厚いが、そこに磯部の意思は関係無く強制的に磯部は押し上げられるハメになる。

ココロのスキマ

  • アバンチュール」を求めている

・磯部は一切「ココロのスキマ」を口にしてはいない。喪黒は通勤時と退勤時の姿(週刊誌を読む)を見ただけで磯部の名前から始まり「一見満ち足りた幸せそうな生活を送っていてるが心の奥で密かに毎日の生活に刺激を、、アバンチュールを求めている、しかし、あなたはそれを実行するだけの勇気は無い、だから週刊誌のマル秘記事を読んで絶対安全保障付きのアバンチュールを楽しんでいる」と、言い当てのける、磯部は否定するが当たっている模様。

あらすじ補足

序盤

  • 微笑ましい場面
  • 出勤時の習慣
  • 退勤時の習慣
  • 「やぁ」

微笑ましい場面

・閑静な住宅街の朝、出勤する夫を見送る妻と娘、夫婦は互いに軽く手を振り娘は大きく手を振る、家庭円満を表現していて実に微笑ましい場面である、あいつさえ見切れなければ、、、、しかも画面一杯に。

出勤時の習慣

・磯部は駅近くの売店にて「週刊今日」を購入、電車に揺られながら雑誌を読む磯部、年末に差し掛かっているのか記事内容は忘年会のお勧め30選(どう見てもキャバレー)下世話な記事だが磯部は眉一つ動かさず熟読、、、を眉一つ動かさず(眉は無いが)にガン見する喪黒(後ろに立ってる)あまりの熱視線に磯部は思わず喪黒に対して二度見をしてしまう。磯部は喪黒からのターゲッティングをされているのか会社と思しき建物へ入る所まで見送られる。

退勤時の習慣

・PM6時どこに寄る事なく駅へ向かう磯部、帰りも電車内にて週刊今日を熟読(ウヒャウヒャ!マル秘夜のプレイスポット)お下劣極まりない内容だが磯部は眉一つ動かさず記事を読んでいる、、、のを真後ろで見ている喪黒、朝より距離を縮めて来ていてスゲー近い、磯部は読んでいる記事(ウヒャウヒャ!マル秘夜のプレイスポット)を見られるのを恥ずかしがったのか喪黒に気づくや否やページを政治に変える。

「やぁ」

・週刊今日は字の如く週に一回の発売、今日は何を読もうかな?とでも考えているのか売店前で悩んでいる磯部(売店のおばちゃんがガン見しているのが怖い)そこにとうとう我慢出来ずに喪黒が声を掛けてくる。磯部の後ろから肩に手をかけ「やあ」と喪黒は友達気分で気軽に声をかける、「よくお会いしますね、あなたもこの電車でご通勤ですか?」フレンドリーにしかし失礼に当たらぬように、きっと喪黒はドキドキ高鳴る気持ちを抑えつつも大胆な行動に出たのでは無いだろうか、そんな乙女チックな喪黒(勝手な想像)を「はあ」と一言で一蹴、ほぼ無視の勢いで磯部はその場を去る。

中盤

  • 意識にダイブ
  • 関係性構築
  • 回避不能
  • ちょっとしたアバンチュール
  • 確信と脅しと誘惑
  • 別人格
  • いざ!キャバレーへ
  • 適応

意識にダイブ

・帰宅時の電車内、今朝雑誌を買いそびれた為なのかまた週刊今日を読んでいる、磯部はすでに意識に刷り込まれたのか喪黒の存在を意識し警戒をしている、キョロキョロと電車内を見回すが喪黒の姿は無く安堵する、そして再び週刊今日へと目を移す(きっと下世話な内容)。改札を出る磯部、まだ完全に警戒は解いていない様子なのか索敵モードで周りを気にしつつもヤツがいない事を確認して胸を撫で下ろす磯部だが、、、

関係性構築

・何事も気を抜いた瞬間が危ないもので、、安心し切った磯部の目の前に現れる喪黒、「こんばんわ、またお会いしましたね」と相変わらず丁寧だが急に現れる。前回の教訓を生かしたのか喪黒は先ず名刺を差し出し自己紹介、身分を明かす事で相手の警戒を解き、関係性を1から構築する第一歩となる、一度警戒されたので良好な関係構築は簡単では無い、子供じゃ無いのでいきなり「遊ぼうぜー」とは行かない、大人になればそれなりの立場、責任があり無責任な、勝手な行動は慎むべきである。喪黒「どうです、ちょっと私に付き合ってもらえませんか?」

回避不能

・時には面倒くさい過程を吹っ飛ばし思い切って懐へと飛び込む勢いが必要である、、、、が当然思いは通じず磯部は「いや、僕は家に帰らないと、それに酒はやらないんです」と勢いに動揺しつつも「しっかり」とお断りしているが「何を子供みたいな事を言っとるのです、ちょっとだけなら良いでしょう」と捲し立て磯部を拉致。

ちょっとしたアバンチュール

・「ここまで来たのだから一杯くらい良いじゃないですか?」と「魔の巣」のカウンターに座る磯部と喪黒、乾杯の音頭代わりに「いそべきんいち」さんと徐に磯部の本名を口にする喪黒、磯部の警戒度はMAXまで跳ね上がり仰反る「どうして僕の名前を、、」なんて「一度は言ってみたいセリフ」20位くらいに入ってそうなセリフを吐き理由を尋ねる、喪黒「実は言うと私セールスマンなのです」と答えになってないような答えを返す喪黒、察しがいいのか磯部は「するとあんたは僕に何か物を売りつけようと計画的に接近したんだな!」と御冠の様子、しかし歴戦の猛者喪黒はこの状況を想定済みなのか、先ずは「ええ」と正直に答える、だが続け様に「でもご心配なく別にお金の掛かるモノを売ろうと言うのではありません」更に続け「あなたにお勧めするのはちょっとしたアバンチュールです!」。どでかい疑問をぶつけて相手の怒りを吹き飛ばす荒技。

確信と脅しと誘惑

・あなたが今一番必要としているモノです、と断言する喪黒、暗に「磯部はむっつり野郎」だとディスっているとしか思えないので当然磯部も反発し食ってかかる、「バカな!」とまた「一度は言ったみたいセリフ」一桁代に入ってそうなセリフを吐き語気を強める「私はそんなモノ欲しくないよ!」と強く否定、しかし喪黒に確信を突かれる(ココロのスキマ参照)。確信を突かれ、ばつが悪いのか「失敬な!僕は帰る!」と席を立ち店から出ようとする磯部に喪黒は「電車の中で痴漢をしたエリートサラリーマンの記事を読んだ事があるでしょう」「人間の積もり積もった欲求不満は意外な所で爆発するものなのです」、、青ざめる磯部、「自分もやりそう、、」などと考えているのか動けずに黙って喪黒の話を聞いている、更に続け「今の内にちょっとした冒険をしてフラストレーションを晴らした方がいいと思います」と誘惑、磯部に選択の余地は無い。

別人格

・自宅の自室にてカバンから「カツラとサングラス」を取り出す磯部、喪黒の助言により変装をして別の人間になることを決意。変装を完了した(チャラいカツラとよくわからん柄のサングラスをしただけ)磯部だが何やら別人格が少し顔を出し始める、そこへ磯部の欲求不満の原因でもある嫁が部屋を訪ねてくる、磯部は別人格を抑えられず嫁を脅かしに掛かる、、、が直ぐに「磯部」に戻り釈明「今度の忘年会の余興変装なんだよ」。一応書いておくが嫁は決してブスでは無い、むしろ良い方である、きっと性格も。

いざ!キャバレーへ

・後日の終業後、磯部は駅に向かわず公衆トイレへ、スーツから一転、昨日のカツラとサングラスに加えて「帽子、口元のほくろ、赤いシャツ、紫の上着、緑のパンツ」と装着して変装を完了する、とんでもないセンスだがそしてそのまま繁華街へ向かう。夢にまでみた繁華街、とてつもない数の店があるが決意が固まらずに磯部は決めかねている「何をビクビクしているんだ、お前は磯部錦一じゃないんだ!」と自らを鼓舞し奮い立たせ、今までの自分との決別を決意し「どうにでもなれ!」と勢いも後押しして「キャバレーじゃんぐるじむ(3000円ポッキリ)」へ足を踏み入れる。(店前に居る女のコンセプト不明)

適応

・人は環境に適応する生き物である。磯部はビールを一杯飲んだ途端にキャバレーじゃんぐるじむに適応完了!「中の上」と「下の上」くらいの女2人に挟まれて完全に別人格へと変貌する、口調もアホみたいになって行動も大胆になる(女を抱き寄せる)、磯部「ジャンジャン飲むぞー!」そして夜は更けていく。

終盤

  • 綻び
  • 「磯部錦一」ならやらない事
  • 別の世界の次
  • 完全な変身「田辺順吉」へ
  • とうちゃん
  • 田辺の生活
  • 喪黒の胸の痛み

綻び

・昨夜はハメを外し「しこたま」飲んでいるだろう、しかし磯部は何食わぬ顔で嫁と娘の見送りを受けている、昨夜の変貌振りを僅かでも感じさせずいつもと変わらない夫を演じている、相当のポテンシャルを持っていると見た!朝のお見送り、相変わらず微笑ましい場面であるが「帰宅予定」を聞かれ磯部は「うーん?ちょっと分からないな、この頃会議が長引いちゃってね」と答えを濁す、磯部に悪びれる様子も、負い目を感じている様子も無い、幸せな家庭に綻びを感じ始める。

「磯部錦一」ならやらない事

・すっかり「出来上がっている」変装済みの磯部は繁華街をふらふらと歩いている、当然会議等では無く完全に飲み歩き別人格を楽しんでいる、「今の俺なら」と電柱に小便をし出したり、猫を威嚇したり、「俺は磯部錦一じゃねえんだよー!」と自らの個人情報を示しながら歩いているサラリーマンにちょっかいを出したり、正にやりたい放題、磯部ご機嫌!。次なる遊び場を探し歩いていると喪黒に遭遇する。

別の世界の次

・魔の巣にて、現在は「中間」の磯部になっている(元の人格と別の人格の間)強いて言うならアバンチュールを楽しんでいる磯部錦一。「別の世界が開けたようです」と喪黒に感謝を伝える磯部、「明日はどんな経験をするのかと思うと毎日が嘘のように新鮮です」とも言い非常に楽しんでいる様子(やってる事はしょーもないが、、)

完全な変身「田辺順吉」へ

・喪黒「あなたの変身をもっと完全なモノにしてみませんか?」との提案、続けて「変身した姿にもちゃんとした家と生活を持つのです」更に「あなたは1人の男なのに2人の男の人生を当時に経験できる訳です」分かってんのか分かってないのかアホずらで聞いている磯部だが喪黒はダメ押しに「もしあなたがその気ならちゃんとアパートを用意してあるんですよ」と一枚の手書きの地図を差し出す(とんでもなくアバウトで部屋番号さえ書いてないがご愛嬌)そして「田辺順吉」と言う新しい名前を与える、喪黒は「その気なら」と言いながら選択の余地を与える事なく理解のまま成らない磯部にドーン!しちゃいます。

とうちゃん

・「北風荘」の前に立つ磯部、、、もとい「田辺順吉」、どこをどうみたらその地図で辿り着けるのか理解出来ないが目的地に到着。寂れたアパートの一角に「田辺順吉」の表札を見つける、「ここだ!あった!」と玄関のドアを開ける、室内は灯りが付いていて中を覗いた田辺は驚愕する!室内にはケバい小太りの女(どう見てもお水系)と4人の子供(男2女2)共にインテリジェンスは感じられない、「こりゃ失礼しました、部屋を間違えたようです」とテンパりながら退室しようとする田辺に一匹のガキが飛びかかる!「とうちゃん!おかえりなさい」と、ガキは足にしっかりしがみ付き離れる様子は無い、すると残りの3匹も一斉に飛びかかってくる、そこでケバい女が一括!「お前たちおやめ!とうちゃんは疲れてんだよ!」4匹のガキどもは「はーい」と素直に応じそのまま隣の部屋へ「おやすみないさーい」と就寝へ、見てくれは悪いがかなり教育が行き届いてると感じる。

田辺の生活

・倒れたままの田辺にケバい女は「何ぼんやりしてんだい!」と声を掛けビールを与える、どうやら2人は夫婦の「設定」ようだ、理解が追いついていない田辺だが女は全く気にする様子もなく日常が続いてる、その後2人はビールを飲み一杯づつ飲み距離が近づく、女「ほんとにせっかちなんだから〜」と完全に誘惑、田辺も「エヘヘ」とやる気、そして2人の影は重なり部屋の電気が消える、、、のを外で見てる喪黒。展開はえーよ。

喪黒の胸の痛み

・磯部の帰りを待つ嫁と娘「パパどこに行っちゃたんでしょうね?」悲惨である。初日同様磯部家の前を横切る喪黒「そのうち田辺潤吉の生活が嫌になったら多分また戻ってくる事でしょう」と強烈な無関心さを見せつけるが「あの時家の前を通らなければあの家族はずっと同じ朝を迎えていたと思うと胸が痛みます」と完全なる嘘も付き去って行く。

感想

あとがき

・磯部家も悲惨だが田辺家も特に子供達も可哀想ではないだろうか?どう調教したか知れないが親父が偽物な訳で、、、。思ってたアバンチュールとは違ったが何やら展開と別嫁がなんかリアルで妙にエロさを感じたね。

コメント

  1. もぐちゃん より:

    毎回笑うせえるすまんの解説シリーズ、すげえ面白いです。各回重ねて見てます。

    • hitoyama より:

      ありがとうございます、更新が滞っていますが地道にやっていきますので、これからもよろしくお願いします。

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