笑ぅせぇるすまん 45 『ケーフィア』

画像も無しでレビュー

・郊外のアパートに住む青年、ライターとしてちゃんと仕事は有る模様。

・正確には灰色の様な肌をしている、頬のこけ方は異常。

・どんな顔面の構造してんだよ！ってくらいの奇形。しかし健康になるにつれ無くなる。

・正確な時間は不明だが「夜に自販機前でステップを踏みながら栄養ドリンクを買い占めてる」と言う異様かつ異常な姿で登場。愛用のカバンにも入り切らずさらに紙袋を満載するほどの量（約５０本）購入。栄養ドリンクを買いに来た須田見に高額で売り付けようとする、転売ヤーのはしりである。

・栄養ドリンクを懇願する須田見に恩を売り（結局無料で渡す）自分があれだけ買っておいて「栄養ドリンク」だけでは体に悪いと矛盾を全面に出しつつ健康コンサルティングを始める。名刺と共に「あなたを健康体に戻してあげましょう」と胡散臭い言葉を放つ。

・霊薬と称し「ケーフィア」を進呈、長めの蘊蓄（ソビエト等が登場して時代を感じる）を語り、一度は断る須田見に「無料」で有る事を強調してさらには「ドーン！」も付ける念の入れよう。（※ケーフィアはヨーグルトの様うなモノ）忠告は「ケーフィア大事にしてね」って感じ。

・果たしてココロのスキマと呼べるか心配だが本人以上に喪黒が心配している模様。実際ドリンクを飲むと元気になってるから「良いんじゃない？」とも思う、しかも皮肉な事に健康になった事が須田見の不幸の始まりになる。

・「ヤバい薬」でもやったのか？ってくらいの外見変化、愛嬌のあった奇形の口がすっかり無くなる。立ち振る舞いから口調まで健康そうになっている。Tシャツのプリントまで健康的！

・適切な手順を踏めば無限に増やせる「ケーフィア」（牛乳を与える等）日付ごとに小分けして名前まで付ける始末(ケフィア子、ケー雄などセンスは最低、ライターを生業にしている事に疑問を感じる)。担当編集者にもお裾分け。

・仕事が出来なくなった理由は２つ。１・ケーフィアの世話で時間が無い、２・元気がありすぎてじっとしてられない。

・小分けにしていた小瓶を部屋にぶちまける（２０個くらい）さらに数個抱えて外でもぶちまける。夜に壁や地面に瓶を投げて割り霊薬をそこら中に撒き散らす迷惑っぷり。

・忠告無視なので当然のように喪黒登場！二人の「何で仕事出来ないか？」を議題に問答がスタート！須田見は「多少不健康な方が良い」と妙に納得出来る言い分！喪黒は「ケーフィアは悪く無い」と応戦。スランプだ！スランプじゃない！等、平行線を辿る。

・埒が明かないと思ったのか「ケーフィアに謝れ」とドーン！を炸裂！

・家に帰った須田見、しかしそこには空のビン達、ケーフィアの姿は無い。床にぶちまけたケーフィアすら無くなっている。困惑する須田見が天井を見上げると一面にケーフィア？須田見に向かって飛びかかって来る！須田見の絶叫を最後にこの話はフィナーレを迎える。

※「やっぱり間に合わなかったようですな」と喪黒は去り際の台詞、相変わらず悪いヤローである。ついでに「飼い犬に手を噛まれる」や「奥さんを邪険にしてませんか？」など謎の教訓を残す。

問答のくだりは勇ましさと且つ生み出す者の健康感に妙に納得を感じざるを得ない。

果たしてケーフィアは「普通」だったのか？喪黒効果によるモノなのか？担当編集者が心配である。