笑ぅせぇるすまん 53 『自画自賛』

アニメ
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画像も無しでレビュー

  • 理不尽度・7:今後の展開を理解した上での人選
  • 自業自得度・4:上げた水準を下げるのはキツい
  • 変わり種度・3:芸術に造詣があれば見方が変わるかも(自分は無い)
  • アンハッピー度・4:今後奇才と呼ばれるかも
  • 度ーん・3:変身させ系

概要

今日のお客様

  • 伴 護保 (ばん もりやす) 27 画家 ゴッホ好き
  • 赤いベレー帽 眠そうな目 やわらかい波打った前髪と襟足
  • 街中で似顔絵を描いているが上手いとは言えない

・まず名前の意図に気づくのに時間が掛かった、大概と言うか、殆ど何らか内容に「かかっている」のに最初は意味が分からなかった。

・なんで絵を描く人は「ベレー帽のイメージ」なんでしょうね?見た目の特徴が無さすぎて表現出来ない、正直目とか髪型とかどうでも良いくらい普通。

・絵を生業としているとは思えない下手さ、女性の似顔絵を描いて「キレ」られている、似て無さすぎて。特徴的な画風と言う訳でもなく、単純に「下手」なような感じ。不思議な事に「絵の技量」に関してあまり語られる事は無く結局上手いのか下手なのかはよく分からない。本人曰く「ゴッホの模写は上手い」。上手いから「売れる」と言う簡単な世界では無いので関係な言っちゃ関係ないが「絵はすごく上手いのに、、」って方がキャラが引き立つような気がする。ただのゴッホオタク。

立ち位置(もぐちゃん)

  • チンピラの演技?
  • 伴と喪黒の迫真の演技
  • 矛盾のある紹介相手
  • お約束

・「ショバ代」を払えと伴に迫るチンピラ、街中で似顔絵を描いているとこんなの(青スーツに赤シャツ、サングラスにシャクレ)が寄って来るんでしょうか?「壁ドン」までして金を要求するも断られ「指つめたろか」と怒鳴りつけ、ナイフを顔面に突きつけての脅しを披露。一連は驚くことに人通りの激しい路上での出来事。

・そこへ親分、、、では無く喪黒が割って入ってくる、見た目は反社会的にしか見えないがチンピラからすると「助けに入った人」に見えるらしい。結果喪黒は、伴の「耳」を切り落とすと言う荒技で場を収めチンピラに納得?していただいてその場を去って頂いた。共演などでは無く一方的な迫真の演技で演技力の高さを見せつける、チンピラからあっさりナイフを奪い、抵抗させる暇も与えず成人男性の耳を切り落とす見事な立ち回り、演技ではあったが当然「マジ」のパターンでも同じ事を眉一つ動かさず(眉毛は無いが)やるだろう、これも路上での出来事。

・ゴッホの生き方と比べているようだが「ゴッホ好き」ってだけで特に共通点などは無い、ただのゴッホオタクの伴のを画家としての実力を認めつつも「唯一足りない」とされる「伴の芸術を理解してくれる協力者」を紹介する。鳴金と言う男が現れるが伴の協力者としての「芸術の理解」が全く無い、そりゃこうなるよって展開になる。

  ※ここではパトロンと呼ばれている=パトロンとは、後援者、支援者、賛助者、奨励者、または特権を持つ人や財政支援をする人をいう。

・お客様が「良い感じ」になると決まって出てくる「喪黒との約束」、今回は「破った」でなく「最初から破るように仕組まれてる」って言うのが正しいかと。

ココロのスキマ

  • ゴッホのような画家になりたいが最近自信を失って来ている。

・10年前に画家を目指し東京へ出て来る、アルバイトをしながら必死に絵の勉強をしてきて何度も展覧会に何度も応募したが今まで一度も入選したことが無い。芸術を扱ってしまうと判断が難しい、ありがちではあるし、こんな奴腐るほど居るわ!って一蹴もできるし、10年やったんだからもう良いんで無い?とも考えられる。才能無いんだから田舎帰れ!とぶった斬る事もできるだろうがそれでは話が終わってしまう。あえてここに書くが判に魅力が無いのがこの話のスキマである。

あらすじ補足

序盤

  • 下手なんかい!
  • 結局演技?
  • どこで判断したのか
  • よくご存知で

・路上で女性の似顔絵を描く場面からスタート、伴から声を掛けたのか、女性の方が興味を持って描くに至ったのかは不明だがお互いに間にそれなりの「出来栄え」が予想され似顔絵を描くと言う契約に至ったハズ、それが「どこが似てんのよ!」と似顔絵をクシャクシャにされると言うとんでもない結末を迎える、少なくとも描かれた側は怒っている、これでは「実力が無い」と思われても仕方ない。「よう、兄ちゃん」とチンピラに声をかけられるも「似顔絵ですか?」とボケをかますマヌケっぷりも相まって駄目っぷりもよく分かる。

・喪黒はチンピラに「指は画家の命」と教えを説き、代わりに耳を切り落とした(演技)、圧倒的に重要度が高い指を切り落とそうとしていたにも関わらず切り落とされた耳を見せつけられたチンピラは震え上がって逃げていった。当然最初からチンピラは演技なのだろうが駆け出しのチンピラ(なんらかのバックがいるような輩には見えない)がいきなりゴッドファーザーみたいな奴に出会ってしまった不幸、察して余りある。

・いつもの場所(魔の巣)にいる喪黒と伴、喪黒は伴に描いてもらった似顔絵を「まじまじ」と見ている、喪黒が伴の実力は判定する唯一の絵である。「なかなかのもんですなー」っと褒めてはいるが、はっきり言ってモデル(喪黒)が悪い、当然ながら下手であり小学生の落書きのように見える、、、しかし誰がどう見ても喪黒だと判断できる、ヤローに特徴がありすぎてどう描いても喪黒に見える、「あのツラ」を本人を目の前にして「似てない似顔絵」を描く方が至難の技だろう。

・褒めてくれるのは喪黒だけ、最近自信を失って来ていると言う伴に喪黒はゴッホ蘊蓄(弟のテオ)を絡めながらパトロンの大切さを語り、紹介すると提案する。

中盤

  • パトロン登場
  • 一人前
  • 約束
  • お約束
  • 男の涙

・でかい家(低語彙力)に来ている伴、目の前にはゴッホの肖像画(本物)、感動と驚きが合わさったような歓喜の声をあげる伴の隣で「この間ロンドンのオークションで100億で落札した」と自慢をし暖炉、シャンデリア、鹿の首だけのヤツ(名称は知らん)に囲まれ、タバコ(紙)に物凄い長いフィルターらしき棒を付けて吸っている、江戸川コナン(紫スーツに赤蝶ネクタイ)を縦に伸ばして、頭を黒ヘルメットを被りちょび髭を左右に破り、黄色サングラスのせいでウルトラマンみたいな目になってるおっさんに変えると鳴金(パトロン)になる。要件はゴッホの肖像画の模写と伴の応援(後援者)をすること。ここで初めて伴はゴッホの模写に自信があることを自ら発言する。

・どのくらいの時がたったのだろうか、屋外型彫刻展示場的?な場所に建つアトリエで創作活動(裸婦画)に勤しむ伴を尋ねる喪黒。伴はソファーにふんぞりかえって喪黒に応対している、口調も落ち着いたと言うのか丁寧な言葉づかいではあるが、どこかインテリジェンスを感じないアホさがある。

・優れた創作環境を手にして個展まで控えるホクホク顔の判を目の前に「待ってました」と言わんばかりに「一つだけ約束してください」と切り出す喪黒。理解を超え何が何を表現しているのか分からない彫刻が並ぶ屋外展示場を2人は歩いている、「鳴金にとっては絵は金儲けの手段、あなたは絵は売っても魂は売ってはいけません」と判に念を押す、、、と判は「はっはっは僕にはゴッホのような画家になると言う夢があるんです、その為には画家としての良心は誰にも売りません」とゴッホ推しの奴にしか分からない理論で喪黒の念押しを一蹴。展示している彫刻に喪黒そっくりなモノがあるのが怖すぎる。

・伴のアトリエに現れる鳴金、手慣れた様子で伴に模写を依頼、しかし元絵を確認して判は驚愕!なんと!よりによって!まさかの!「ゴーギャン!」、、、なんで?どーゆー意味?ご心配なく、ゴーギャン蘊蓄スタート!要約すると「創作に行き詰まったゴッホを見捨てた裏切り者」らしいです。そりゃーゴッホ推しの伴からすると「とんでもないヤロー」である、伴はゴーギャンがどんだけやべー奴なのかを力説!返す刀、鳴金も「そうなったのは乱れた生活をしている男だったからだろう」と痛い所を突いて来る(よく知ってんじゃん)、被せるように「ゴッホを認めないゴーギャンの絵は描けません」と伴は歎願。「てめーの事情なんか知るか」と言わんばかりに一蹴する鳴金、それでもやろうとしない伴に援助中止とアトリエボッシュートをちらつかせて来る、そりゃたまらんと土下座状態になりながらも喪黒が脳裏によぎるも、、、「仕方ありません」とあっさり快諾!。「それじゃー頼むよ伴画伯」なんて舐められながら頭を撫でられる伴をブチ切れた表情でゴッホ(絵)が見ている(意図する事は分かるが怖すぎるだろ)

・夜のアトリエ、「やりまーす」なんて言っておいて魂を売っぱらった伴だが模写をする手は震え、涙がこぼれ落ちている、「仕方ないんだ、、、」とゴッホに許しを請うかのように泣きながら模写を進める、、、しかし遂には膝から崩れ落ち床に転がる。そこへグットタイミングで喪黒が相変わらず不法侵入、「約束を破りましたね」と分かり切った状況で判の傷に塩を塗り込んでくる。四つん這いの伴は「チャンスを逃したくなかった」と悲痛な叫びをあげる、その後ろから「魂を売ってしまってはもう自分の絵は描けません」といつの間にか芸術家気取りで脅すかのように諭す喪黒、伴はケツを喪黒に向けたまま「僕はどうしたら、、」と落胆する、喪黒は「こうなったらあなたはゴッホになりきる以外にありませんと」後ろから迫る!訳じゃなく、いつに無くデカイツラとしっかりした指差しで「ドーン!」します。

ドーン!後

  • やけに力入ってます
  • 無意味

・床に転がる切り裂かれたゴーギャンの絵、鳴金「せっかく仕上げた模写になんてことを、、、」本物には手を出してない様子、本物の立てかけられたイーゼルを前に伴は立ちすくんでいる。「おいっ!聞こえているなら返事しろ!耳ついてんだろうが!」と青塗料が並々入ったバケツを軽々蹴り上げる健脚を持つ鳴金、「耳無いですよー」と言う代わりに行動で示す伴、徐にナイフを取り出し自らの右耳に当てがう、躊躇は無いが意外に切れないのかナイフがじわりと耳を裂き始め水気の帯びた音が聞こえる。耳を切ると言う行為の表現に力入ってます。

・逃げ出す鳴金を尻目に伴は創作活動に入る、題材は自画像。出来に満足してるのよく分かりませんが兎に角、笑いながら書き続けています、何枚も、同じ自分の肖像画を、、、。構図は似てますがそれだけ、何か他に「ゴッホ感」があるのでしょうか?ドーン!までされてゴッホになったのにイマイチただの「耳を切って同じ絵を描く人」になっただけのような気がします。

感想

あとがき

・不要な選択肢を与え喪黒の意図する「間違った方へ」進むように明らかに仕組んでいる。もしも頼みを断り路頭に迷った場合、喪黒は伴の前にどのように現れ方をするのかとても気になる

・パトロンがどーのより「上手く描ける」なんらかの道具の方が話が面白い気がする。自画自賛ってのもどうかと、、、

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