笑ぅせぇるすまん 49 『椅子男』

アニメ
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画像も無しでレビュー

  • 理不尽度・9:まともな生活には戻れない、無差別殺人クラスの理不尽
  • 自業自得度・3:強いて書くなら「設置場所」の選択ミス
  • 変わり種度・7:理不尽に隠れがちだが色々新事実が判明する。
  • アンハッピー度・9:今回の不幸度合いはあくまで他人視点
  • 度ーん・3:他が高いと大概「ドーン!」は低い、言うこと聞かせ系

本人視点はまとめ、追記に有り

概要

今日のお客様

  • 安楽 一寿(あんらく かずひさ) 38 印刷業
  • 妻子あり
  • 諸事情により椅子で寝ている

・物凄いタレ目(目が縦向きになっちゃうよ!ってくらい垂れてる)、実年齢よりかなり老けた見た目の横分けのおじさん。いち作業員かと思いきやよく聞きゃ印刷工場の社長。

・嫁はよく出演しがちな「ジャイアンの母ちゃん系」、、、ブスである。子供は男の子が2人(5〜6歳)

・忙しいと言う理由から昼と夜だけ家で食事をしてその後は印刷工場の事務所で寝ている(椅子を三つ並べて)、嫁曰く「家を建てる夢」が有るらしい。貧乏を演出しているがあまりそう見えない、窓ガラスの補修等、如何にもな表現が有るが困窮している感は無い。

立ち位置(もぐちゃん)

  • 安楽の生活の一連を橋の上から見ている
  • 珍しく喪黒から「仕事の依頼」をする。
  • 安楽の体を気遣い提案をする

・獲物を見つけた猛禽類のように上空(安楽家を一望できる橋の上)から不穏な効果音と共に登場、接触の理由や機会を伺っているのであろう。

・「あの名刺」は普通に印刷された物であると判明、特定の所で印刷している訳では無く喪黒は「原本」を持ち歩いている様子。仕事の依頼と言う普通の出来事なのに普通には行かず「クセのあるしかも迷惑な方法」で依頼をする

・安楽の体の不調を予期していた喪黒は、無事に喪黒の「名刺の隙間」が埋まったお礼に快適な安眠をプレゼントしたい、と提案(名刺の代金は支払い済み)

ココロのスキマ

  • 安楽からの明確な「ココロのスキマ」発言は無い、名刺も無い

・珍しく名刺を切らしている様子「名刺のシーン」は無い、しかも安楽のスキマも感じない、強いて言えば「肩こり」くらい。安楽は何かの不自由やスキマを抱えて生活しているようには見えない、家庭や仕事は充実しているように感じる。嫁はブスだがいい人そう、子供は五月蝿いが元気である、貧乏そうで有るが悲壮感は無い、社長業をして仕事もちゃんとある(従業員も居る)、椅子で寝ているが不眠の様子は無く本人曰く「幸せ」で有ると、、、今回は喪黒要らないんじゃ無いかと思う。

あらすじ補足

序盤

  • 食事をする為に帰宅する毎日
  • 工場にて
  • 喪黒登場
  • 喪黒からの依頼

・「泊まりでやらないと注文が捌き切れない」と繁盛している様子の印刷工場、昼と夜に食事をする為だけに帰宅する安楽。おそらく専業であるブスな嫁と狭い家を走り回るうるさいガキ2人のおかげで束の間の食事も落ち着いていない様子。嫁からの「貧乏暇なし」と皮肉なのか励ましなのか分からない言葉を背に家を出る安楽、貧乏感を出す長屋を出て工場へ向かう安楽を見おろすような高い位置からあの男が見ている。

・工場内では印刷機が忙しなく稼働している、正確に時間は分からないが部下2人(児玉と小倉)を先に返して社長自らの残業がスタート。ラジオを聴きながら残業(デスクワーク)をしているとラジオから四時の時報が告げられる、印刷機を止め寝る事にする安楽は座っていたワークチェアを含めて三つ椅子を並べ簡易ベットを作る「この時間が一番幸せだ」とハッピーエンドとも取れる独り言を言って眠りにつく。

・どう見ても「あの男」の影が工場の窓を横切った後「コン、コン」とドアがノックされる。安楽の呼びかけにも構わずノックが続けられる、超絶に怪しいシュチュエーションだがすんなりドアを開ける安楽、そしてありがちな表現だが誰も居ない。再び眠りにつく安楽だが次の瞬間に耳元で「もしもし」と話しかけ喪黒が登場!

・どうやって侵入したかは考えるだけ野暮であろう、むちゃくちゃ驚く安楽に「明日の夕方までに名刺を印刷してもらいたい」と珍しく普通に喪黒が人に頼み事をする。原版を安楽に渡すと喪黒は「指定の場所まで持ってきて」とさらに面倒な事まで追加して普通にドアから帰って行く。原本が入っている封筒には「魔の巣の住所」が書いてあり東京都新宿区、、、までは見える、地図も書いてあり区役所通りの交番の路地を少し入ったところに魔の巣があることが判明する、すぐ側には線路もある。

ドーンまで

  • 魔の巣にて
  • 支払い
  • 喪黒の推察と提案
  • 家に帰る生活

・注文通りの名刺を持って安楽は魔の巣に到着、ケース(蛍光の緑色)に入った名刺を喪黒へ渡す。当然名刺も見ている安楽はごく当たり前の質問を喪黒へ投げかける「どんなお仕事なんですか?」と、、、名刺だけ見ればアホな奴のイタズラにしか見えない名刺である、よくそんな内容で仕事を受けたものだと思うが流石印刷のプロとして感心する。喪黒は「オーホッホッホ、サラリーマンですよ」まともに答える気は無いようで適当にはぐらかす。

・特急料金と交通費を安楽へ支払う、金額を確認する安楽は驚く!金額は6〜7万円程で安楽の驚きぶりから見ると破格のようである、リアル相場は分からないが大分相場より高いようである、モグちゃん太っ腹!しかし絵的に札束でも入っていた方がインパクトがあるとは思うが逆にリアル!

・喪黒は昨晩の安楽の様子を気にかけている模様(椅子で寝ている事)なんとか「ココロのスキマ」を探し出して付け入ろうとでも画策しているのだろうか?実際安楽は現に安定している、唯一漏らした不満は「肩こりがする」くらいである。そこで喪黒は「素晴らしいベット」をプレゼントする事を提案。ベットのセールスマンと勘違いする安楽を尻目に喪黒は「魔の巣の二階」へと向かう。2階の一室には所狭しとアンティーク調の家具や波打ったピアノ?が有りしかも薄汚れている、部屋の真ん中にはベットがありヘッドボードには天使と悪魔のレリーフ、サイズはワイドダブル〜クイーン程。試しに寝てみる安楽は忽ち(たちまち)寝てしまう。寝ている安楽を見守る喪黒の顔がヤバすぎる。

・自宅にベットを運び入れる安楽、子供2人は早速ベットの上で飛び跳ね遊んでいる、嫁も「あらあら〜」なんて言いながらも満更でも無い感じ。狭い部屋の大半がベットで埋まってしまうが家族全員でベットで飛び跳ねて楽しんでいる様子。いい寝床が出来たので安楽は仕事が終わり次第家に帰る生活をすることに、、、、しかし既に嫁とガキ2人が占領、しかもブスの嫁はいびきが酷い有様。とても寝れたもんじゃない!

魔の巣に2階がある事が判明!我が物顔で入っていくが魔の巣並びにマスターとの関係は如何に?

ドーン!

  • 夜更けに仕事場へ
  • 理不尽極まりないドーン!

・止むを得ず印刷工場へ向かう安楽(椅子で寝るために)、途中で喪黒に遭遇しベットを嫁と子供に取られたことを告白、情けなさ全開である。椅子で寝る事非推奨派の喪黒は「このままでは安眠できませんよ」と安楽の回答を完全に分かった上で物凄い「」を掛けてくる、安楽は「どうすれば、、、、」と情けなく答える

・「あなたが安眠するには椅子が一番です」と矛盾を通り越して理不尽の域へ、、、「あなたは椅子で眠るのです!」「ゆったりと椅子で眠れます」「ドーン!!

終盤

  • 椅子男
  • 安楽の真意と親父ギャグ

・早朝の印刷工場の電話が鳴る、安楽は少し眠そうな感じを残しつつも電話に手を伸ばす、、、、がその手はまるで椅子の肘掛け、手だけでなく体全体が椅子と化している。肘掛けは手で背もたれは体、椅子の足はそのまま安楽の足と化している、体全体は木製のようになっていて色は茶色、若干動きにくさはあるが電話に出ることは可能な様子、並びに会話も可能、なぜか内臓?らしきものが見えていて完全にホラーである、しかも「笑うせぇるすまん」が魅せる恐怖の真骨頂と言える怖さの表現がここに爆誕!

・おそらく嫁からの電話であろう、体を心配している様子なのか安楽は「大丈夫だよ、ぐっすり眠れたよ、きっとこれからも、、」と大満足な様子。見た目とは裏腹に本人は満足気、所詮見た目は他人からのエゴなので本人が満足していればそれはすなわち幸福なのであろう。去り際の喪黒の放つ駄洒落はクソつまんねーがご愛嬌。

感想

まとめ

グラフとは真逆になるがこれはハッピーエンドとも取れる、そもそも本人には「ココロのスキマ」は無くそこそこ満足な生活をしていた、そこでさらに完全体の体を手に入れた安楽は幸せとしか思えない、何か不自由があるかと考えたが別に仕事は出来そう、しかも安定した体、恐らく頑丈でもある。見た目は酷いがそれはあくまで他人からの視点、要は本人の満足が最優先であって、それが実現しただけの話。しかしベットの設置場所は間違いだったね「あーなるのは」目に見えていたわ、工場にでも置いとけよって思ったね。

追記

終盤に安楽は「ぐっすり眠れた」と賢者モードを超えた恍惚な表情で語る、これ以上の何があるのであろうか、、、視点を変えれば考えが真逆になる非常に面白い話である。

与太話になるが最後の安楽の姿に感じる恐怖を他のアニメでも感じたことがあります、アンパンマンに出てくる「乳母車さん」、、確かこんな名前だったような。ふとこのキャラクターの事を思い出しました。

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