画像も無しでレビュー
- 理不尽度・7:あっちの欲求には逆らえません。
- 自業自得度・5:「恋と遊び」喪黒との認識の違いによる不幸。
- 変わり種度・7:今のフィットネスブームと当時の扱いの違いを僅かに感じる。
- アンハッピー度・9:生死不明の酷い有様、老顔若体の究極。
- 度ーん・2:言うこと聞かせ系。
概要
今日のお客様
- 出雲 若志 いずも わかし 73 会社社長
- 73歳には見えない
・「社長」とあるが何の会社かは不明、でかい家に住んでいるので裕福なのは確か、家族構成不明、意外と謎の人物である。
・ガタイは良さげ、髪もしっかりある(ロマンスグレーのオールバック)、立ち振る舞いや姿勢も若々しい。登場する同棲代のじーさんと比べると息子か!ってくらい。しかし現在リアルでこの位は実在するだろう、作品内の年齢表現と現代のギャップを良く感じる。
立ち位置(もぐちゃん)
- ゴルフ場のロッカールームにて遭遇、って言うか侵入。
- 謎の小道具が登場!
- 本命の道具とマッチョをディスっているかのような踊りを伝授。
・当たり前のようにプライベートルームにも現れる喪黒、出雲曰く「見透かしたような態度」で近づいてくる策士。
・疲れが膝に来ている出雲に対して「喪黒シップ」なるものを膝に貼る!ズボンの上から、、、到底効果は期待出来ないが「笑う膝に、、」なんて洒落た事する一面もある。デザインは喪黒の口がデカデカと印刷されているシンプルなモノだが、どことなくお洒落である。
・本命の道具(胡散臭い鉄アレイ)と物議を醸し出しそうな踊り(喪黒曰く運動)。詳細は後述
ココロのスキマ
- 老顔若体
・顔は若いが体は老いている、そのままである。、、が老いに対する不安や過去の自分に対する憧れ、万人に当てはまる意外と登場してない「ココロのスキマ」。実は無理をしていて体はかなり弱っている模様。
あらすじ補足
序盤
- 同世代のじーさんとのゴルフ
- ロッカールームにて
・出雲との年齢と見た目の対比を表現する為だけに登場する同世代のじーさんが2人(関係性は不明)ハゲ散らかしたと言うか完全にハゲていて見た目も「老人」って感じ。現代なら70歳としては「少々老けすぎ何じゃない?」ってくらいの見た目。そんなじーさん達に若さを見せつけ意気揚々!(当然無理してる)。若さの秘訣なんて聞かれているが「年を取らないと決めたんです」なんて自慢げに力説。(個人的には良い心持ちだと思う)
・倒れる寸前まで無理をしていた模様、1人ロッカールームで汗だくになっている出雲の背後に喪黒登場!ロッカーに付いてる鏡越しに現れるや否や「あなたの心は隙間だらけ、何かお助けできれば、、、+名刺」当然疑いの念を持つ。そんな気持ち察して且つ出雲の疲れもあって優しく「喪黒シップ」なるモノを出雲の膝に貼る喪黒(ズボンの上から)しかし優しさは伝わらずそそくさと喪黒は退散。
ドーン!まで
- 風呂場での苦悩
- トレーニングセンター
- 魔の巣
- マッスル運動(喪黒談)
・細マッチョなんてクソ喰らえって程の「マジもん」のボディービルダーの写真集(実写)を見ながら風呂場で自分の体の衰えを眺め落胆している、そこに「一緒にゴルフをしたじーさん」がイメージで出てきて出雲をバカにしてくる、「なんだ、、体はじーさんだな、、」っと。出雲は決意!「ウエイトトレーニングを倍にするぞ!」。それにしても家がすごく立派である、しかし人の気配が無い、何かに取り憑かれた金持ちの悲哀を描く。
※マッチョの表現に実写を使い力を入れている。
・ウエイト倍を決意しジムへ!早速エアロビクスと自重の腹筋を始める、、、やっとウエイトを始めるもバタフライマシン(フリーウエイトはやらない)、、、しかもいきなり腕を負傷!イマイチどこを痛めたか分からないが筋を痛めたらしい(出雲談)そして満身創痍でジムを後にする。そして喪黒が居る。
※トレーニングセンターと耳慣れない言葉は喪黒が発する。
・身も心も傷ついた満身創痍の出雲へ優しく問いかける喪黒「お疲れのようですね、どうですその辺で一休みしませんか?」っと、詐欺師の手口である、「その辺」と言っておきながらいつものテリトリーへ。出だしから「70代には見えないー」なんてわざとらしく驚き口を割らせて行く、更には痛めた腕(なぜか手の甲)へあの「喪黒シップ」をそっと貼る優しさも見せる、老人を狙った典型的なやり口である。出雲は漢方、針、ケーフィア、等色々やっているが効果が無いと若い頃を思い出しながら懐かしむようにそして諦めているかのように嘆く、、、、ケーフィア?あの?、、、、。喪黒は「わかりました、あなたの体に若さを蘇らせてあげましょう!」と切り出す。
※シップを貼る喪黒の優しさが怖くも感じる。
・徐(おもむろ)に鉄アレイ(サイズからして5kg以上、両端には喪黒の顔)を取り出し喪黒は「マッスル!マッスル!私の体ムキムキになーれ!」とマラカスを振るかのように軽々振って踊り出す、そしてこれを朝夕に13回振りながらやって下さいと指導。驚きながらそして呆れながら悲しみも見せつつ出雲は「バカバカしい」と一蹴(当然)。喪黒は説明(理論なんて有る訳も無く)が面倒くさいのかとりあえずのドーン!で済ませちゃいます。帰宅後、出雲は風呂場にてしっかり発声しながら(喪黒は念じるように指導)一生懸命に振っている、外では愛弟子を見守るかのように喪黒が様子を伺っている。
ドーン!後
- じーさん達とゴルフ(二回目)
- 忠告
- キャバクラ
・なぜか2人から3人に増えたじーさん達とゴルフをしている、体つきは一回りデカくなった様子で声や姿勢も更に若若くしなっている、ついにはゴルフ場を走り出す程の若返りを見せつけ、じーさんには「バケモノ」と言われる始末、効果はバツグンである。
・走り出した先(ゴルフ場の真ん中)で喪黒に出会う。若返りを謳歌している出雲へ喪黒は「自然に逆らっている行為です」と危険性を示唆し、「ゴルフくらいなら良いですが恋なんてして精力を失うと大変な事になりますよ」と今更に忠告。しっかりとしたフラグを立てながらも出雲は「恋なら自分の体に恋します」と答える。帰宅後に追加のマッスル運動を実行!マッチョのナルシシズムもネタにしつつオチへの道筋を辿る。
※一見ゴルフ場と喪黒は不釣り合いに思えるが意外と絵の収まりが良い。
・キャバクラにて手慣れた様子って言うかかなりの常連の立ち振る舞いでキャバ嬢と飲んでいる出雲、若返った体をドヤ顔で自慢している出雲だが、キャバ嬢も余計なもので「あっちの方はどうなの?」的な挑発をしてくる、指を使った「アレの角度」の表現で駄目さを問いかけ出雲をディスってくる。そっちも当然若返っている出雲は「試してみるか?」挑発に乗り、キャバ嬢もやる気!エロビデオもびっくりの展開の速さである。
終盤
- ホテル(よく見りゃ卑猥)
- お風呂
- 老顔若体、完成!
・自慢の肉体(確かに凄い)とアレの元気さ(当然見えないが凄そう)を見せつけキャバ嬢(裸)に飛びかかる出雲。ホテルの形を巧妙に利用したエクスタシー表現も有り一戦を終える。
・完全に若さを取り戻し自信満々、意気揚々でシャワーを浴びる出雲の背後に喪黒登場!ゴルフ場のロッカールームと同じように鏡越しにて現れ約束を反故にした事を問う、更に「何があっても知りませんよ」と追求するデバガメ喪黒を出雲は「出ていけー」と風呂場から追い出す。吹っ飛ばされながらも喪黒は「シップでも貼りましょうか?」と異常行動とも取れる行いでやけにシップを推してくる(製品化する予定でもあったのか?タイアップ?スポンサー?)
・喪黒が出て行った後に出雲は「恋なんかじゃない!これはただの遊びだ!」と完全に納得し得る言い訳をする。これは書いてる自分も今回はオチを回避だね!なんて思いましたが、、、、。まだまだ欲しがるキャバ嬢はシャワー室へと入ろうとする、室内に居る出雲は快諾するが、、、
感想
まとめ
・特に目についたのは実写の挿絵、筋肉の表現に力を入れている感じがした、当時はまだ昨今のフィットネスブームとは違いトレーニーを若干際物扱いしている節を感じる、それは作中の「マッスル運動」によく現れているのでは無いだろうか?完全にアホですやん。
追記
・トレーニーの自分からすると被害妄想的なモノもあるが何かに取り憑かれた者はやはり悲哀を感じるのでは無いだろうか?
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